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【ばんえい十勝・黒ユリ賞】ホクセイヒラリが大混戦から抜け出す…渡来「厩務員さんを見て勝ったと実感」
2025/2/10 05:55

2月9日、帯広競馬場で行われた11R・黒ユリ賞(BG2・3歳牝・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の5番人気、ホクセイヒラリ(牝3・ばんえい・平田義弘)が勝利した。2着にウンカイマジック(牝3・ばんえい・金田勇)、3着に2番人気のキョウエイカスミ(牝3・ばんえい・村上慎一)が入った。勝ちタイムは2:22.7(馬場水分2.5%)。
1番人気で西将太騎乗、サッコ(牝3・ばんえい・鈴木邦哉)は、6着敗退。
640kgとなる全馬未経験のばんえい重量だったが、スタートから第一障害を越えたあたりまでほぼ横一線で勢い良く駆け抜けていく。道中はホクセイヒラリが先行。パワフルクィーン、プロサングエ、サッコらが追走し先頭集団を形成しながら進行。
積極的に先行したホクセイヒラリが抜け出し後続との差を広げながら第二障害下に到達。パワフルクィーン、プロサングエら2番手以下が続々と障害下に到達するなか、パワフルクィーン、ホクセイヒラリがほぼ同時に仕掛けると、そのまま並んで障害をクリア。下りた勢いで先頭に立ったパワフルクィーンにサッコ、ホクセイヒラリ、キョウエイカスミ、プロサングエら2番手集団が一気に押し寄せる。
残り20m、ウンカイマジックも加わった6頭での激しい先頭争いが起こるなか、残り数mのところで一気にホクセイヒラリが脚を伸ばし抜け出したところでゴール。大混戦を制し、見事世代女王の座に輝いた。ホクセイヒラリを管理する平田義弘調教師は黒ユリ賞をジェイカトレアで制した2019年以来2度目の制覇、騎乗した渡来心路騎手は2022年にピュアリーナナセに続く2度目の制覇となった。
1着 ホクセイヒラリ
渡来心路騎手
「今回初めてこの馬に騎乗しました。障害力はあるのですが、末脚がそこまで良い方ではないと思ったので、先行していこうと思いました。降雪がありましたが、馬場がそこまで軽くならなかったので、力のあるこの馬には良いと思いました。道中は他の馬がついてくるならペースが速くなり、辛くなるだろうと思っていましたが、そうならずイメージ通りに騎乗することができました。第二障害を越えてからは止まらないで歩いてほしいと思いながら、ひたすら追っていました。ゴールに入るまで勝てると思っていなかったですが、厩務員さんが喜んでいるのを見て勝ったのだと実感しました。これからも頑張ります。応援よろしくお願いします」
平田師「上を目指していきたい」

平田義弘調教師
「勝つことが出来て嬉しいです。降雪もありましたが、このレースに向けて軽めに運動していたので、あまり心配していませんでした。この馬は力はありますが、障害を下りてからの末脚が弱いところがあります。先行していくレース展開で勝負する馬なので、騎手にもそのように伝えました。第二障害までの道中、荷物が重たかったからか、他の馬が後ろから迫ってくることがなかったので良かったです。第二障害を下りてから一度止まってしまい、ゴール前でもう一回止まると思っていましたが、止まらずに辛抱してくれたのは騎手のおかげです。まだ若いこれからの馬ですので、今後も大事にしていきながら、上を目指していきたいです。ホクセイヒラリの応援よろしくお願いします」
ホクセイヒラリ 19戦3勝
(牝3・ばんえい・平田義弘)
父:フジダイビクトリー
母:ヒラリ
母父:カネサブラック
馬主:北西ファーム
生産者:加藤芳枝
【全着順】
1着 ホクセイヒラリ
2着 ウンカイマジック
3着 キョウエイカスミ
4着 パワフルクィーン
5着 プロサングエ
6着 サッコ
7着 ダイヤクィーン
8着 ホクセイマリン
9着 マツサンブラック
10着 アバシリアグリ
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