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【ばんえい・クインカップ】アローリキヒメが重賞初制覇…中山「挑戦者の気持ちで挑んだ」
2023/11/13 05:50
11月12日、帯広競馬場で行われた11R・クインカップ(BG3・4歳牝・ダ直200m)は、中山直樹騎乗の7番人気、アローリキヒメ(牝4・ばんえい・小林長吉)が勝利した。2着に1番人気のシンエイアロイ(牝4・ばんえい・久田守)、3着にスーパードリーム(牝4・ばんえい・今井茂雅)が入った。勝ちタイムは2:06.4(馬場水分2.2%)。
2番人気で赤塚健仁騎乗、ダイヤカツヒメ(牝4・ばんえい・久田守)は、4着敗退。
道中はスーパードリームがわずかに先行しながらほぼ一団という形で進行したが、中間点を過ぎた辺りから外のスーパーシンデレラ、内のアローリキヒメ、シンエイアロイがスーパードリームに迫り、先頭を入れ替わりながら第二障害へと進んでいく。第二障害では、障害下で息を入れることなく仕掛け、苦戦をしているサツキヤッテマレを横目に、スーパーシンデレラ、スーパードリーム、アローリキヒメ、シンエイアロイが続々と挑戦。
そのなかでシンエイアロイ、スーパードリームがほぼ同時にクリアするが、5番手で障害を下りたダイヤカツヒメが一気に先頭のシンエイアロイに並びかける。ダイヤカツヒメが先頭に躍り出るかと思われたが、シンエイアロイは先頭を譲らず粘る。残り30mを過ぎた辺りでアローリキヒメが追い上げると、ゴール前、必死に粘るシンエイアロイにじわじわと差を詰め差し切ったところでゴール。見事、接戦を制し嬉しい重賞初優勝を飾った。アローリキヒメを管理する小林長吉調教師、騎乗した中山直樹騎手はクインカップを初制覇。また、騎乗した中山直樹騎手はこの勝利で通算300勝となった。
1着 アローリキヒメ
中山直樹騎手
「不覚にも大きなケガをしたため、数か月レースを休むことになってしまいました。騎乗していた馬から長く離れていた中で、この大きなレースの騎乗で自分を選んでくれたことに応えられて、ほっとしています。強い馬も多く、楽には勝てないレースでしたが、必ずチャンスはあると思い、挑戦者のような気持ちで挑みました。第2障害までは先手をとることが出来なかったので、馬のペースを乱さないことを心掛けました。この馬は、今まで重量が重くなると脆い部分が出たこともありましたが、成長と共に体重も着実に増え、重い重量にも対応できるようになり、とても成長力のある馬だと感じています。これからも頑張りますので、アローリキヒメ共々応援よろしくお願いします」
小林師「障害を上手く上がってくれた結果」
小林長吉調教師
「思っていたよりも馬が成長してくれました。中山騎手が一生懸命調教してくれた結果だと思います。この馬はスタートが良い馬です。障害は頂上が少し弱いところもありますが、騎手がペースをうまく調整して騎乗してくれていたので、良い結果につながりました。障害を下りてからは止まることなく進み続けてくれたので、どこかで差せる、掴めるという気持ちで見ていました。障害を上手く上ってくれた結果です。下りてからは他の馬に引けを取らない良い馬です。これから上のレースを狙っていけるような馬にしていきたいです。ファンの皆様、これからもアローリキヒメと共に、中山騎手の応援もよろしくお願いします」
アローリキヒメ 65戦12勝
(牝4・ばんえい・小林長吉)
父:アローファイター
母:アローベッキー
母父:コマローレンス
馬主:南信良
生産者:山田恵理実
【全着順】
1着 アローリキヒメ
2着 シンエイアロイ
3着 スーパードリーム
4着 ダイヤカツヒメ
5着 スーパーシンデレラ
6着 スイ
7着 スーパークイーン
8着 ピュアリーナナセ
9着 サツキヤッテマレ
競走中止 ホクセイサクランボ
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