競馬ニュース 競馬ニュース

京都競馬場、京都市立芸術大学、京都ゆかりの芸術家が「馬」をテーマにした「Au Passage 4人の個展-競馬場のパサージュにて」を開催

競馬エンタメ

2023/11/4 19:06

「Au Passage 4人の個展−競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

 JRA京都競馬場と京都市立芸術大学は、京都を代表する4名の芸術家、西野陽一氏・森村泰昌氏・八木明氏・山本容子氏が「馬」をテーマにした作品を発表する美術展「Au Passage(オ パサージュ)4人の個展-競馬場のパサージュにて」を、2023年11月4日(土)~26日(日)まで開催。初日に4人の作家を迎えた初日取材会が行われた。

【ゴールデンイーグル】オオバンブルマイが5億円獲得!武豊の代打騎乗、パー騎手が勝利に導く

京都ゆかりの芸術家4名

(左から)西野陽一さん、山本容子さん、八木明さん、森村泰昌さん

●山本容子氏 作品とコメント
銅版画家・山本容子氏は、ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』を題材に銅版画作品を発表。版画だけではなくその世界観を具現化したインスタレーションとしてショーケース一面を使った大型作品を展開。
「私は競馬場のこの場所で展示会をすることに意義を感じている。フランスのパサージュという小径を通ると、花屋さんがあり本屋さんがあり様々なお店があってショーウィンドウのように通る人々をそれぞれの感覚で楽しませてくれる。競馬場は馬券を勝ってゲームをするところだけど直線コースばかりでははつまらない。寄り道しながらいろんな感覚でその刺激を受けながら楽しんでもらえたら。競馬場がこの企画に乗ってくださったことが非常によかったなと思います」

●森村泰昌氏 作品とコメント
紫綬褒章を受章した現代美術家・森村泰昌氏は、ジャック=ルイ・ダヴィッド作『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』に扮したセルフポートレイトと京都競馬場で撮影した馬を合成して名画を再現。その撮影に伴う小道具等も展示しました。
「競馬場に来られる方は美術作品を関心を持たれるか分からなかったが、この前を通過された方があれっなんなんだろう?と思っていただけたら。今回、馬をテーマに作品を作らせていただいたが、身体の面白さとか表情などなかなか気付かない面もあるが、馬ってこういう表情、筋肉を持っているんだ、というのを驚きを持って感じていただけたらいいな、と思います」

●西野陽一氏 作品とコメント
日本画家・西野陽一氏は、京都競馬場の歴史に名を刻んだ馬たちの姿を重ねるように描いた群像図を発表。馬体の迫力や力強さを表現しました。
「動物を題材にすることが多いのですが、馬の作品は以外に少なく今回は貴重な機会になりました。他のジャンルの方とこういった形で個展できたのははじめてで、それぞれの方のポテンシャルが凄かったと思 う。通る方にそれぞれに感じていただけたら」

●八木明氏 作品とコメント
陶芸家・八木一夫を父に持ち、清新な青白磁が国内外でも高く評価される陶芸家・八木明氏は、馬を模した繊細な飾りを冠した青白磁による籠や、レリーフをほどこした陶板作品などを発表しました。
「今回、ウィンドウという限られた空間の中で、馬をテーマに焼き物の中でどうするか。馬の姿、筋肉の躍動を素直に表現して、轆轤で形作る世界と対比させてみました。壁面に文字や文様を入れたり、馬の動きをウインドウの中で表現しました」

11月4日〜26日まで

「Au Passage 4人の個展−競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

●「Au Passage(オ パサージュ)4人の個展-競馬場のパサージュにて」概要
会期:2023年11月4日(土)~11月26日(日)※土日のみ開催(8日間)9:00~17:00
会場:JRA京都競馬場 ステーションサイド 3階展示コーナー
(〒612-8265 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32)
出展作家:西野陽一、森村泰昌、八木明、山本容子
入場・観覧:京都競馬場への入場料(200円)※11月12日(日)、19日(日)は500円
主催:JRA日本中央競馬会
共催:京都市立芸術大学

●JRA京都競馬場について
「夢と感動を届ける日本を代表する娯楽・レクリエーション施設」を目指して、2023年4月にスタンド改築、馬場改修、厩舎改築を経てグランドオープン。また、2025年には開設100周年という大きな節目を迎える。

●京都市立芸術大学について
2023年10月に西京区大枝沓掛京都駅東部へ全面移転。京都芸大は140年以上にわたり、多くの芸術家を輩出し、文化芸術都市・京都の発展とともに歩み、「京都のミライを照らす、100年後も魅力的な大学」を目指している。

●出展作家 紹介
西野陽一(にしのよういち)
日本画家。1954年京都市生まれ。自然や動物などの生き物を題材に、日本画で独自の世界を開拓し続けてい。1978年京都市立芸術大学日本画科卒業。2006年第19回京都美術文化賞、2008年第26回京都府美術功労賞、2016年第8回円空賞、2022年京都市文化功労者など受賞。NEXT展、Nihonga・京などのグループ展や個展で作品を発表。現在無所属。

森村泰昌(もりむらやすまさ)
現代美術家。1951年大阪市生まれ。1985年、ゴッホに扮したセルフポートレート写真でデビューして以降、国内外で作品を発表。近年の主な個展に、「M式『海の幸』–森村泰昌 ワタシガタリの神話」(アーティゾン美術館、2021年)、「ワタシの迷宮劇場」(京都市京セラ美術館、2022年)等。2018年、大阪・北加賀屋に「モリムラ@ミュージアム」を開館。2006年京都府文化功労賞、2007年芸術選奨文部科学大臣賞、 2011年紫綬褒章を受賞。

八木明(やぎあきら)
陶芸家。1955年京都市生まれ。陶芸家の八木一艸を祖父に、八木一夫を父に持つ。緻密な計算と卓越した轆轤技術で、入れ子や紋平皿など集合体として空間を内包する作品を手掛ける。京都造形芸術大学(現京都芸術大学)にて後進の育成にも尽力。1993年京都市芸術新人賞、1997年京都府文化賞奨励賞、2000年MOA岡田茂吉賞工芸部門優秀賞、2006年紺綬褒章、2008年京都府文化賞功労賞、2009年第22回京都美術文化賞等を受賞。

山本容子(やまもとようこ)
銅版画家。1952年埼玉県生まれ。都会的で軽快洒脱な色彩で、独自の銅版画の世界を確立し、絵画に音楽や詩を融合させるジャンルを超えたコラボレーションを展開。1978年京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。1980年京都市芸術新人賞、1983年韓国国際版画ビエンナーレ優秀賞、1992年『Lの贈り物』(集英社)で講談社出版文化賞ブックデザイン賞、2007年京都府文化賞功労賞、2011年京都美術文化賞、2013年京都市文化功労者表彰等を受賞。

コメントを書く

コメント
名前

※誹謗中傷や名誉毀損、他人に不快感を与える投稿をしないように十分に注意してください