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【兵庫・クイーンカップ】ハクサンアマゾネスが重賞19勝目…吉原「絶好の位置取り」

兵庫クイーンカップ・ハクサンアマゾネスと吉原寛人騎手 (C)兵庫県競馬組合

 10月27日、園田競馬場で行われた11R・クイーンカップ(3歳上・牝・ダ1870m)は、吉原寛人騎乗の2番人気、ハクサンアマゾネス(牝6・金沢・加藤和義)が快勝した。3馬身差の2着に1番人気のスマイルミーシャ(牝3・兵庫・飯田良弘)、3着にアンティキティラ(牝4・高知・別府真司)が入った。勝ちタイムは2:02.8(稍重)。

 第20回兵庫クイーンカップは、金沢と兵庫を代表する牝馬2頭のマッチレースとなり、金沢のハクサンアマゾネスが3角先頭から押し切って重賞19勝目を挙げた。また、兵庫サマークイーン賞に続いて兵庫の夏秋牝馬重賞を連勝した。地元兵庫のスマイルミーシャは3馬身差の2着。秋初戦の秋桜賞でまさかのしんがり負けを喫したハクサンアマゾネスが完全復活を果たした。逃げたのは伏兵のグリージャだったが、ハクサンアマゾネスがすんなり2番手の外という絶好の位置。うなるような手応えで走るハクサンアマゾネスに後続の馬はなかなか動くことができず、ハクサンアマゾネスが3角でゴーサインを出すと、スマイルミーシャと高知アンティキティラが差を詰めようと懸命に追い上げたが、直線は二の脚を使って後続を突き放した。

 鞍上の吉原寛人騎手は「絶好の位置取りだったと思います。スローにもならず、折り合いも付けやすかった。4角を向いても余裕があったので、スマイルミーシャがどれだけ脚を使うか分からないけど、何とかしのいでくれと思っていました」と振り返った。吉原騎手は26日に誕生日を迎えたばかりで二重の喜びとなった。一方の加藤和義調教師も28日が47歳のバースデー。「スマイルミーシャと戦ってみたかったので勝てて良かったです。2番手につけられたのでこれで負けたら仕方ないと思っていました」と自信を持っていた。次走は未定だが、節目となる重賞20勝目が見えてきた。

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吉村「最後まで垂れることはなかった」

兵庫クイーンカップ 口取り (C)兵庫県競馬組合

 一方のスマイルミーシャは初の古馬重賞でハクサンアマゾネスの壁を超えることはできなかったが、2着を死守した。「これだけの(速い)ペースで走ったことがなかったですが、最後まで垂れることはなかった。これからいろんなペースを経験していけば走ってくると思います。先が楽しみですね」と吉村智洋騎手は先を見据えていた。

ハクサンアマゾネス 34戦23勝
(牝6・金沢・加藤和義)
父:シルポート
母:オークヒルズ
母父:ブライアンズタイム
馬主:河崎五市
生産者:三木田牧場

【全着順】
1着 ハクサンアマゾネス 吉原寛人
2着 スマイルミーシャ 吉村智洋
3着 アンティキティラ 多田羅誠也
4着 クリノメガミエース 笹田知宏
5着 ソニンクヴァース 下原理
6着 メイプルプリン 廣瀬航
7着 アヤ 浅野皓大
8着 クレウーサ 田中学
9着 エイシンレミー 佐々木世麗
10着 グリージャ 大山真吾
11着 クレモナ 山本咲希
12着 メイプルグレイス 山本屋太三

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