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【ドバイWC】C.デムーロ「ダートが合わないのかも…」レース後、関係者コメント
2023/3/26 12:33
現地3月25日、ドバイ・メイダン競馬場で行われた、ドバイワールドカップデー9R・ドバイワールドカップ(G1・ダ2000m・15頭立て・1着賞金696万ドル=約9億4000万円)は、川田将雅騎乗、ウシュバテソーロ(牡6・美浦・高木登)が、豪快な差し切りで勝利した。2着にはアルジールス(セ6・英・S&E.クリスフォード)、3着にエンブレムロード(牡5・沙・A.アブドゥルワーヒド)が入った。勝ちタイムは2:03.25。
日本から参戦したテーオーケインズ(牡6・栗東・高柳大輔)は4着、クラウンプライド(牡4・栗東・新谷功一)は5着、パンサラッサ(牡6・栗東・矢作芳人)は10着、ジオグリフ(牡4・美浦・木村哲也)は11着、カフェファラオ(牡6・美浦・堀宣行)は12着、ヴェラアズール(牡6・栗東・渡辺薫彦)は13着、ジュンライトボルト(牡6・栗東・友道康夫)は15着に敗れた。
1着 ウシュバテソーロ
川田将雅騎手
「ゲートはスムーズに出てくれましたが、日本馬たちはそんなに速くはないので、前半は日本馬たちが後ろにいる流れの中、この馬自身のリズムを崩さないように組み立てていきました。初めて海外にチャレンジするということで、輸送も含め馬場もどれほどこなせるかというところではありましたが、調教に乗った感じも素晴らしかったですし、走ることに関しては問題ありませんでした。あとはレースの中でどれだけ頑張る気持ちをもってくれるのかというところだったので、そこにフォーカスしながら乗っていました。日本馬がここに8頭チャレンジする中で、日本人騎手として騎乗しているのが吉田豊さんと僕だけでしたし、この馬に関しては、今回初めて乗せていただくという依頼をいただけたというところも、日本のリーディングジョッキーとして、とても重たい仕事だと思いましたので、必ず結果を得たいという思いでチャレンジさせてもらいました。ウシュバテソーロが頑張ってくれたおかげで、こういう素晴らしい世界一のレースを勝つことができて、日本の騎手も世界レベルであるということも、改めて馬とともに示すことができたと誇りに思っています」
高木登調教師
「スタートから速い流れになるだろうと思っていましたし、どれくらい置いていかれるかなと思っていたのが正直なところです。馬もしっかりハミをくわえながら走っており、これなら良い感じで、良いリズムで走っていると思っていました。1着でゴールした瞬間は最高の気持ちでした」
4着 テーオーケインズ
O.マーフィー騎手
「良いスタートを切れたので、逃げ馬の直後につけられました。ペースは速かったですが、最後まで一生懸命に走ってくれたと思います」
高柳大輔調教師
「良いスタートを切ってくれて、そこはまず安心したのですが、他の馬も砂をかぶりたくなくて前に行きたいという状況で少し置いていかれました。揉まれ弱い部分はあるのですが、最後は頭数もばらけて、良い脚を使ってくれたのですが、良い結果にはならなかったです」
新谷師「一、二列前ならチャンスが生まれていたと思う」
5着 クラウンプライド
D.レーン騎手
「良い走りでした。頑張ってくれたと思います」
新谷功一調教師
「ジョッキーの話では、スタートは普通でしたが、外枠の分、1コーナーに入った時に後ろの位置になってしまったとのことでした。また、道中、馬の後ろでキックバックがあって下がった訳ではなく、その位置でリラックスして走っていた結果で、そのリラックスを生んでくれたことで、最後の直線の脚に繋がったということでした。ある意味、これはクラウンプライドの新しい形が生まれた一戦ではありました。本来からすると、位置取りは後ろ過ぎましたが、もう一列か二列前だったら、チャンスは生まれていたと思います」
10着 パンサラッサ
吉田豊騎手
「厳しい競馬でした。向正面からハナに立てれば良かったのですが、内の馬も引かなかったですね。パンサラッサには厳しい競馬になってしまいました。全然息も入らなかったです。サウジカップも勝っていますし、スムーズな競馬はさせてもらえませんでした。逃げ馬は難しいですね」
矢作芳人調教師
「考えられたことではあるけれども、厳しい流れとなりました。それも競馬ですから仕方がない。逃げ馬の宿命でもあります。それでも、吉田豊騎手は行こうとしてくれていたけど、向正面で相手が引かなかったので、完全にパンサラッサを潰しにきているなと思いましたが、サウジカップを勝っているから仕方がないことです。力をつけてまた頑張ります」
11着 ジオグリフ
木村哲也調教師
「応援していただいた皆様に申し訳ない気持ちです。ゲートで待つ時間が長かったですし、かなりキックバックが強く、馬場が合わないのかなという走りでした。集中力が切れた状態になってしまったと思います。日本に戻って体勢を立て直し、元気な姿で日本のファンの皆様の前に立てるよう明日からリスタートします」
12着 カフェファラオ
J.モレイラ騎手
「今日は力を発揮できませんでした」
13着 ヴェラアズール
C.デムーロ騎手
「スタートが速くなかったので中団からになりました。直線まで無理なくいけましたが、その後の脚が目立ちませんでした。ダートが合わないのかもしれません」
渡辺薫彦調教師
「少しダートは難しいかもしれないとジョッキーは言っていました。普段とはペースも違い、追走に苦労していたので、もう少しゆったり運べた方が良いかもしれません」
15着 ジュンライトボルト
R.ムーア騎手
「前に進んでいかず、レースに参加できませんでした」
友道康夫調教師
「ポジション的に馬込みに入ってしまい、キックバックがかかって、砂が喉に入ったようで、息がしづらかったようです。やっぱり良いポジションを取りたかったですね」
川田将雅騎手が勝利に導く
日本のウシュバテソーロが豪快な差し切りで世界の頂点に輝いた。レースでは激しい先行争いを見ながら最後方からじっくりと進出。全くのノーマークなポジションから、直線ではあっという間に先行各馬を射程圏に入れて一閃。馬場の真ん中を豪快に突き抜けてライバルを圧倒した。鞍上の川田将雅騎手は「日本の皆さんありがとうございました」と喜びの声を届けた。
【全着順】
1着 ウシュバテソーロ・日本
2着 アルジールス・イギリス
3着 エンブレムロード・サウジアラビア
4着 テーオーケインズ・日本
5着 クラウンプライド・日本
6着 ベンドゥーグ・UAE
7着 カントリーグラマー・アメリカ
8着 サルートザソルジャー・バーレーン
9着 リモース・UAE
10着 パンサラッサ・日本
11着 ジオグリフ・日本
12着 カフェファラオ・日本
13着 ヴェラアズール・日本
14着 スーパーコリント・アメリカ
15着 ジュンライトボルト・日本
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