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【ばんえい・ポプラ賞】ヘッチャラが重賞初制覇…島津新「障害力が素晴らしい馬」

ポプラ賞・ヘッチャラと島津新騎手 (C)ばんえい十勝

 12日、帯広競馬場で行われた11R・ポプラ賞(BG3・4.5歳オープン・ダ直200m)は、島津新騎乗の7番人気、ヘッチャラ(牡4・ばんえい・鈴木邦哉)が勝利した。2着にマルホンリョウダイ(牡5・ばんえい・金田勇)、3着に1番人気のオーシャンウイナー(牡5・ばんえい・中島敏博)が入った。勝ちタイムは1:43.1(馬場水分2.3%)。

 2番人気で渡来心路騎乗、サクラヒメ(牝5・ばんえい・今井茂雅)は、10着敗退。

 4歳馬5頭と5歳馬5頭が争う世代交流戦となったこのレースは、馬場水分2.3%で行われた。道中は最軽量740kgのダイヤカツヒメが先行するが、中間点を過ぎたあたりでオーシャンウイナー、マルホンリョウダイ、ヘッチャラ、クリスタルコルドと先頭が入れ替わりながら、各馬ほぼ一団となって第二障害へ。第二障害ではダイヤカツヒメ、オーシャンウイナー、ヘッチャラがほとんど差なく仕掛け、サクラヒメ、クリスタルコルド、ヤマカツエースら後続も続いて挑戦していく。各馬必死に障害を上がるなか先頭でクリアしたのはヘッチャラ、ほとんど差がなくダイヤカツヒメ、マルホンリョウダイ、オーシャンウイナーも障害を下ると横一線に。ダイヤカツヒメ、オーシャンウイナーと徐々に脚色が苦しくなるなか、残り20mでマルホンリョウダイが抜け出すが、ヘッチャラが必死に追いすがり2頭の激しい競り合いに。残り10mでさらに脚を伸ばしたヘッチャラがやや先頭に立つと必死にそのリードを守り切りゴール。重賞では2着4回、3着3回と惜しいところで苦汁を嘗めていたが、ようやく悲願の重賞初制覇を飾った。

 ヘッチャラ号を管理する鈴木邦哉調教師は「ポプラ賞」をキタノハヤブサで制した1989年以来2度目の勝利、騎乗した島津新騎手は初勝利となった。

1着 ヘッチャラ
島津新騎手
「結構ハンデが厳しい面があったので、なかなか厳しいレースになるだろうと思っていたのでこうやって勝つことができて嬉しいです。ハンデが厳しい分逃げる騎乗をしようとレース前考えていて、あとは流れに合わせて臨機応変に対応しようと思っていました。展開は意外と早かったですが、障害力のある馬なので心配せず騎乗しました。ゴール前、どの馬が勝ってもおかしくない状況でしたが、残り10メートルくらいで馬の余裕が見えたので、これはもしかしてと思ったのが最後ゴール前での差だったと思います。まっすぐで真面目な障害力が素晴らしい馬です。来週は大一番のばんえい記念があります。もっと盛り上がると思うので皆さん足を運んでください。よろしくお願いします」

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鈴木邦哉師「勝てて非常に嬉しい」

ポプラ賞 口取り (C)ばんえい十勝

鈴木邦哉調教師
「普段から2、3着が多く、ばんえいダービーや、イレネー記念のような大きい所で勝ち切れず、一つは勝たせてあげたいと思っていたので勝てて非常に嬉しいです。馬の世話は自分でしているので、敵は790kgの重量だと思っていました。今朝、騎手には冗談で「腕の違いをみせてくれ」と言いましたが、本当に勝ってくれるなんてとても嬉しいです。この馬の父であるテンカムソウも勝ちきれないところがあったので遺伝なのかと心配というよりも悔やんでいましたが、やっと勝ってくれて本当に嬉しいです。普段はやんちゃで手間はかかりますが、レースに出ると一生懸命走ってくれるし、勝ちきれないだけで結果は残してくれるのでそういう部分では可愛い馬だと思っています。今後も大事に育てて上を目指したいです。ファンの皆様に応援していただいて、やっと勝つことが出来ました。これからも精進してヘッチャラ共々ばんえい競馬を盛り上げて行きますのでよろしくお願いします」

ヘッチャラ 44戦8勝
(牡4・ばんえい・鈴木邦哉)
父:テンカムソウ
母:クロカミ
母父:シュンライズ
馬主:鈴木公伸
生産者:島崎幸喜

【全着順】
1着 ヘッチャラ
2着 マルホンリョウダイ
3着 オーシャンウイナー
4着 ツガルノヒロイモノ
5着 ダイヤカツヒメ
6着 ミソギホマレ
7着 マサタカラ
8着 ヤマカツエース
9着 クリスタルコルド
10着 サクラヒメ

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