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【サウジカップ】モレイラ「良い走りだった」3着でも約2億7000万円…レース後コメント

サウジカップ・カフェファラオ (C)Jockey Club of Saudi Arabia // Erika Rasmussen

 現地2月25日、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた、サウジカップデー8R・サウジカップ(G1・ダ1800m・1着賞金1000万ドル=約13億円)で、吉田豊騎乗のパンサラッサが逃走劇を演じて、日本馬初のサウジカップ制覇を達成した。

 日本勢は大健闘で、3着カフェファラオ(200万ドル=約2億7000万円)、4着ジオグリフ(150万ドル=約2億円)、5着クラウンプライド(100万ドル=1億4000万円)と掲示板をほぼ独占し、各馬高額賞金を獲得した。レース後、関係者談話は以下のとおり。

サウジカップ、レース後ジョッキーコメント
1着 パンサラッサ
吉田豊騎手
「うまくゲートを出ないことがありますが、今日はスタートに集中してうまく出ることができました。後続馬があまり競って来ず、ペースがあまり速くなかったのが勝因だと思います。もちろん直線で後ろから追って来ていることはわかっていましたが、そこから二枚腰を使うことができる馬なので信じて乗りました。今日のことは忘れられない思い出になりましたし、パンサラッサに乗ることができて良かったです」

矢作芳人調教師
「吉田豊騎手のスタートが素晴らしく、今日は完璧なスタートを切りました。1番枠を引いたとき、パンサラッサにとってはアドバンテージだと思いましたし、実際そのようになりました。こんな結果が出るとは本当に信じられません。スタッフと馬に感謝したいです」

3着 カフェファラオ
J.モレイラ騎手
「馬の間に挟まれて厳しい位置取りになりましたが、その後うまく進路が見つかってゴールまで頑張ってくれました。とても良い走りだったと思います」

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ルメール「パンサラッサをマーク」

サウジカップ 騎乗ジョッキー (C)Jockey Club of Saudi Arabia // Erika Rasmussen

4着 ジオグリフ
C.ルメール騎手
「すごく良いスタートで良いポジションを楽に取れました。その後はずっとパンサラッサをマークし、同じタイミングで仕掛けていきました。直線では良く頑張ってくれましたが、ラスト50メートルでちょっと疲れてしまいました。初ダートでしたが良く頑張ってくれて良い結果を出してくれました」

木村哲也調教師
「日本から応援くださったファンの皆様に関係者を代表して御礼申し上げます。このような違う環境でもひるむことなく、良く走ってくれたと思います。今回の遠征で色々チャレンジして得た知見もあったので、次の遠征の際には活かせるようしたいと思います。また応援お願いします」

5着 クラウンプライド
D.レーン騎手
「よく走ったと思います。ゴールまでバテることなく頑張ってくれましたし、馬場にもフィットしていたと思います」

新谷功一調教師
「展開などは理想の形で運ぶことができましたし、馬の状態も悪くはなかったです。それでも結果として逃げ切られたのは、同じ日本人としてただ悔しいの一言です」

7着 ジュンライトボルト
R.ムーア騎手
「彼は馬場をあまりうまくこなせなかったと思います。少し残念です」

11着 ヴァンドギャルド
藤原英昭調教師
「日本馬が勝ったのは良かったですが、初めてのダートで砂もかぶってあまり進まずちょっと残念でした。次のドバイで巻き返したいです」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 現地時間2月25日、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた、サウジカップデー8R・サウジカップ(G1・ダ1800m・1着賞金1000万ドル=約13億円)は、吉田豊騎乗、パンサラッサ(牡6・栗東・矢作芳人)が逃げ切りで日本馬初勝利の快挙を達成した。2着にカントリーグラマー(牡6・米・B.バファート)、3着にカフェファラオ(牡6・美浦・堀宣行)が入った。勝ちタイムは1:50.80。

 日本から参戦した、C.ルメール騎乗のジオグリフ(牡4・美浦・木村哲也)は4着、D.レーン騎乗のクラウンプライド(牡4・栗東・新谷功一)は5着、R.ムーア騎乗のジュンライトボルト(牡6・栗東・友道康夫)は7着、M.バルザローナ騎乗のヴァンドギャルド(牡7・栗東・藤原英昭)は11着敗退。

芝ダートG1勝利で二刀流

サウジカップ (C)Jockey Club of Saudi Arabia // Mathea Kelley

 吉田豊騎乗、パンサラッサが逃げ切りを決めて日本勢サウジカップ初勝利の快挙を達成した。スタートを決めてダッシュ良くハナへ。軽快なスピードを見せて先手を奪うと、後続を引きつけての逃げを展開。直線では二の脚を使ってしぶとく粘り込み、後方から追い込んできたカントリーグラマーの追撃を振り切った。パンサラッサは昨年ドバイターフでG1制覇を飾っており、芝ダートの国際競走でG1制覇と二刀流ぶりを発揮。同馬を管理する矢作芳人調教師はレース前の公式会見でレース選択について「自分のフィーリングです」と話しており、矢作マジックが見事に炸裂した。

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