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【ばんえい・黒ユリ賞】スーパーチヨコが世代女王に…藤野「ゴールが遠く感じた」

黒ユリ賞・スーパーチヨコと藤野俊一騎手 (C)ばんえい十勝

 12日、帯広競馬場で行われた11R・黒ユリ賞(BG2・3歳オープン・牝・ダ直200m)は、藤野俊一騎乗の1番人気、スーパーチヨコ(牝3・ばんえい・山本正彦)が勝利した。2着にベニサクラ(牝3・ばんえい・槻舘重人)、3着にミュウ(牝3・ばんえい・小林長吉)が入った。勝ちタイムは1:35.0(馬場水分2.0%)。

 2番人気で島津新騎乗、ココロホマレ(牝3・ばんえい・中島敏博)は、7着敗退。

 スーパーチヨコが断然の一番人気に応える走りを見せ、重賞初制覇を飾った。馬場水分2.0%で行われたレースは、道中はほぼ一団で進出、各馬息を入れたところでココロホマレ、ルイズがやや抜け出し第二障害へ向かう。第二障害下に一足早く到達したルイズが息を入れることなく仕掛け、懸命に天板まで上がっていく。それを見るようにベニサクラ、ココロホマレ、スーパーチヨコら後続も仕掛ける。ルイズが先頭で障害をクリアするが、2番手で障害を下りたスーパーチヨコが抜群の末脚を見せルイズに並ぶ間もなく一気に先頭に躍り出た。内のベニサクラが必死に追いすがるものの、スーパーチヨコが最後まで力強く歩ききりゴール。見事世代女王の座に輝くとともに、管理する山本正彦調教師は嬉しい重賞初制覇を飾った。2着には最後まで粘り切ったベニサクラが入り、3着にはミュウがゴール前で脚色の鈍ったルイズ、タカラヴェルベーヌをかわした。スーパーチヨコに騎乗した藤野俊一騎手は「黒ユリ賞」をブルーオーシャンで制した2016年以来4度目の勝利となった。

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山本正彦調教師は重賞初制覇

黒ユリ賞 口取り (C)ばんえい十勝

1着 スーパーチヨコ
藤野俊一騎手
「勝つことが出来てほっとしています。馬の状態面はここに向けて完璧に仕上がったと思っていました。雪が降ったのであまり軽くなったら大変だと思っていましたが、馬場も落ち着いて良い感じの馬場になりました。障害を下りるまではとても手応えが良くて、重量的にいつものようには行かないと思っていました。残り30m過ぎた辺りから手応え的にゴールが遠く感じたのでなんとか止まらずに頑張ってくれという思いでした。物音に敏感な馬ですが、元気が良すぎるくらい良い馬なので今後も期待できると思います。もう少しで本年度のばんえい競馬が終わりますが、まだ最後に大きなレースがありますのでよろしくお願いします」

山本正彦調教師
「嬉しすぎてまだ実感が湧かなくて、動揺しています。普段から健康な馬なので体調面は最高の状態でした。人気に推されてプレッシャーがかかると思っていましたが、ノーハンデですから今日は特別な思いを抱いていました。今は本当に最高の思いです。初めての重量だったので不安でしたが、とても頑張ってくれました。感無量です。これからまだ牡馬とのイレネー記念があるので、大変だと思いますが、馬も少しずつ成長して頑張ってくれたらと思います。調教師としては重賞初制覇でした。ここまでが長いようで短いような気持ちです。馬たちが一生懸命走ってくれているので自分としては健康管理を見てあげる事しかできないと思っています。ファンの方からの声援をいただき涙が止まりませんでした。本日はどうもありがとうございます。これからもばんえい競馬共々頑張っていきますので応援よろしくお願いします」

スーパーチヨコ 13戦5勝
(牝3・ばんえい・山本正彦)
父:テンカムソウ
母:サンレイア
母父:カゲシュウホー
馬主:江岸利信
生産者:帯広有機

【全着順】
1着 スーパーチヨコ
2着 ベニサクラ
3着 ミュウ
4着 ルイズ
5着 タカラヴェルベーヌ
6着 ヤマカツレイナ
7着 ココロホマレ
8着 リバティクイーン
9着 ニジイロアオゾラ
10着 プレシャスキュン

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