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【ばんえい・ヒロインズC】ナカゼンガキタが快勝/藤本「ぴったりハマった」

ヒロインズカップ・ナカゼンガキタ (C)ばんえい十勝

 29日、帯広競馬場で行われた11R・ヒロインズカップ(BG1・4歳上オープン・牝・ダ直200m)は、藤本匠騎乗の3番人気、ナカゼンガキタ(牝9・ばんえい・松井浩文)が勝利した。2着にニセコヒカル(牝6・ばんえい・平田義弘)、3着にアーティウィング(牝6・ばんえい・坂本東一)が入った。勝ちタイムは1:39.4(馬場水分2.1%良)。

 1番人気で渡来心路騎乗、サクラヒメ(牝5・ばんえい・今井茂雅)は5着、2番人気で西謙一騎乗、フォルテシモ(牝6・ばんえい・坂本東一)は4着敗退。

 道中はダイヤカツヒメ、ニセコヒカル、アーティウィングらが先頭を入れ替わりながら先行し、シャンハイオトメ、ミソギホマレ、ヒメトラマジックら後続がそれを見る形で第二障害に進んでいく。第二障害では各馬集まったタイミングでじっくりと息を入れたニセコヒカルが最初に仕掛けると、フォルテシモ、アーティウィング、ダイヤカツヒメ、ナカゼンガキタが続いて挑戦。障害を最初にクリアしたのはニセコヒカル、2番手でフォルテシモがクリアするが、3番手のナカゼンガキタが障害を下りた勢いのある脚でフォルテシモ、ニセコヒカルを追い抜く。ゴール前でニセコヒカル、フォルテシモ、アーティウィングが懸命に追いかけるが、ナカゼンガキタが力強い脚でリードを保ったままゴール。2020年のカーネーションカップ以来の重賞制覇となった。ナカゼンガキタを管理する松井浩文調教師は「ヒロインズカップ」をフクイズミで制した2011年以来3度目の制覇。騎乗した藤本匠騎手はアアモンドセブンで制した2017年に続き5度目の勝利となる。

ヒロインズカップ、勝利ジョッキーコメント
1着 ナカゼンガキタ
藤本匠騎手
「勝利することができて本当にほっとしています。重量については経験もありますし、馬の状態も悪くないと調教師が言っていたので、自分なりに工夫しながら騎乗しました。コースの砂の増量で展開的にもこの馬にぴったりハマったという感じでした。道中1回余計に止めましたが第二障害下で行きたがっていたので思ったよりも手応え良く障害も軽く上がってくれました。余裕で上がってくれた分ゴールまでもつだろうと思いました。あとはゴールまで馬の気を抜かせず追い詰めすぎないように騎乗しました。寒い中応援ありがとうございます。これからもばんえい競馬共々頑張っていくので応援よろしくお願いします」

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松井「チャンスだと思った」

ヒロインズカップ・ナカゼンガキタ口取り (C)ばんえい十勝

松井浩文調教師
「今回はハンデに恵まれた分、負けるわけにはいかないと思っていました。若馬のスピード力を心配していましたが、速い馬の重量がとても重かったのでこれは良いチャンスだと思いました。馬の状態は良く、前走でも今井騎手が乗って1着をとることができ、重賞前の良い弾みになっていたと思います。全て整った状態で馬の能力を発揮することが出来良かったです。今後のことはオーナーと相談しながらやっていきたいと思いますので、ナカゼンガキタ共々、これからも松井厩舎の応援よろしくお願いします」

ナカゼンガキタ 139戦31勝
(牝9・ばんえい・松井浩文)
父:タケタカラニシキ
母:オーイッセー
母父:エビスキンショウ
馬主:竹内宏人
生産者:高田和廣

【全着順】
1着 ナカゼンガキタ
2着 ニセコヒカル
3着 アーティウィング
4着 フォルテシモ
5着 サクラヒメ
6着 シャンハイオトメ
7着 シンエイボブ
8着 ミソギホマレ
9着 ダイヤカツヒメ
10着 ヒメトラマジック

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