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武豊騎手が語った装蹄師の重要性『もともと馬は蹄から走る。』

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2017/4/4 16:30

先月25日に、BS日テレで放送された『心の絆・旅立ちスペシャル2017』の中で、競走馬の装蹄師を目指す19歳の青年が特集された。

今回放送されたのは、北海道出身の木田悠太さんが、栃木の装蹄教育センターで学びJRA装蹄師を目指したドキュメンタリー。木田さんは無事、2級装蹄師の試験に合格し、JRAのカリスマ装蹄師、西内荘の装蹄所に就職が内定した。小さい頃、競馬を見て馬に夢中になり、学生時代は馬術部と馬一筋。自分が装蹄した馬が海外レースで活躍するのが夢だという。

木田さんの親方となった西内荘さんは、JRA装蹄師の技術や職業について、

『速く無事に走らせる技術を持たないといけない。守ってしまうと馬は走らないし、よりスピードを出すようにすれば故障率も高いんですよ。両方が上手くいくようにしなくてはならないですね。我々は裏方の仕事ですが、憧れて来てくれる職業にしたいなと思ってます。』

と、装蹄師の難しさや、装蹄師という仕事の認知や発展について夢を語った。

また、ディープインパクト、ウオッカ、エアグルーヴ、古くはメジロマックイーン、シーキングザパールなど、西内さんが装蹄した担当馬にも数多く騎乗してきた武豊騎手はインタビューに応え、

『彼の装蹄した馬で沢山G1も勝ってきましたし、ディープインパクトもそうですけど、本当によく相談してやってきてますから、こっちが勉強になりますね。実際我々乗っていても、ちょっとした装蹄の工夫とかで、馬の走りが違ってきたとか、今日は違うなと感じる事もありますし、もともと馬が走るのは蹄から走る(蹄が地面について)わけですから、物凄く重要だと思いますね。』

と競馬の中で重要な役割を担っていると、装蹄師の必要性について語った。

装蹄師として新たな一歩を歩みだした木田悠太さん。師匠の背中を見て学び、追いかけるという現代には中々見られない職人の師弟関係、いつの日か彼の装蹄した馬がレースに出る姿を見れるかもしれない。

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