3強対決

　3強対決と目された一戦を制したのは、中1週で挑んだスマイルミーシャだった。2コーナーで先に出たベラジオソノダラブを見ながら運び、勝負どころで一気に動いて先頭。直線でベラジオソノダラブが盛り返してきたが、「気持ちでしのいでくれた」（吉村騎手）との言葉通り、ゴール前でもうひと伸びしてタイトルを手繰り寄せた。「内に砂が入ったので、外枠は絶好と思っていました」と鞍上が振り返ったように、スタートを決めて終始好ポジションでレースを進められたのも、勝因のひとつだろう。

凱旋門賞ドウデュース・武豊の足元を支えた「鐙（アブミ）」Made in Japanで“世界の頂”へ…町工場の挑戦秘話

飯田師「やりがいある」

　2着のベラジオソノダラブは「伸び返す場面があって、前走より内容が良かった」（田中学騎手）とコメント。クビ差が示す通り、まだ勝負付けは済んでいない。出遅れて力を出し切れなかったヒメツルイチモンジともども、来年の再戦が楽しみである。なお、スマイルミーシャの次走は、馬の様子を見て決めるとのこと。レース後、スマイルミーシャを管理する飯田良弘調教師は、「牝馬の難しさを出さないように、これからも工夫して調整していきます。試行錯誤になると思いますが、能力のある馬なのでやりがいがありますね」とコメントした。
 
スマイルミーシャ　4戦4勝
（牝2・園田・飯田良弘）
父：カレンブラックヒル
母：クリスマドンナ
母父：シンボリクリスエス
馬主：松野真一
生産者：猿橋義昭

【全着順】
1着　スマイルミーシャ
2着　べラジオソノダラブ
3着　ヒメツルイチモンジ
4着　ムーンローバー
5着　アズグレーター
6着　アドワン
7着　ジョイブラック
8着　シヴァシン
9着　アルザード
10着　チェリースクワート
11着　サインポール
12着　ピーチクパーチク