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【西内荘コラム】スマートレイアー接着装蹄を味方に

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2018/4/28 14:43

長丁場の天皇賞・春は騎手の腕も問われるとされ、私がこの仕事を始めた頃は関西圏内のG1で一番の盛り上がりとなる大レースでした。当時は長距離は歩幅を伸ばすため蹄を長めに、短距離では回転を早くするため短めに…なんて言われていた時代ですが、無論、現在でそんなことを実行すると「はぁ?」と知識を疑われてしまいます。常識というのは時代とともに移り変わるものかもしれません。昔は勝負鉄と呼ばれるものが存在。装蹄師はレース直前に鉄の平鉄(調教鉄)から軽量のアルミニウム蹄鉄に打ち替えて、レースが終わると戻す作業が待っていたので時間も労力もかかっていました。現在の兼用蹄鉄は、ほとんどが追い切り後の装蹄だけなのでレース当日の馬場の読みも重要です。

数グラム単位の軽さだけを比べれば昔の蹄鉄の方は軽かったわけで、となれば負担重量のハンデ1キロが影響するように、装蹄の面でもナニかないかと考えたくもなります。接着がクギに比べわずかでも軽さに貢献?もちろん接着装蹄は軽さに主眼を置いたものではないですが、人間でもシューズは軽い方がいいですからね。天皇賞・春に挑む紅一点のスマートレイアーには接着装蹄を味方にして頑張ってもらいたいものです。

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