3日、小倉競馬場で行われたG3・CBC賞は、2番人気の今村聖奈騎乗、テイエムスパーダが逃げ切りV。人馬ともに重賞初制覇で、同騎手は重賞初騎乗、初制覇の快挙だった。障害を除く女性ジョッキーの重賞勝ちは藤田菜七子騎手以来。

ー今の率直な気持ちは？

「嬉しい気持ちで一杯です。ですがスタート直後、少し他の馬に妨害行為をしてしまったのは反省すべき点だと思っています」

ー道中の手応えは？

「初めて小倉競馬場で乗せて戴いて、騎乗馬のラインナップは先行馬有利の減量を生かしたレースをすることが多くて、先行力で前目のレースをしました。その中でも失敗してしまったなというレースがあったので、色々試行錯誤しながらこのレースに向き合いました」

ー直線に向いて後続を突き放す感じでしたが手応えは？

「本当に馬は絶好調の状態で来てくれていたのはわかっていましたし、コンタクトを取った時点で馬は仕上がっているので、人間がしっかり馬をアプローチすると結果に繋がるのではないかなと思っていたので、自信を持って乗った結果です」

ー改めて1着で駆け抜けた瞬間の気持ちは？

「本当にマイレースマイレース1着で駆け抜けることが、ジョッキーとして最高の瞬間だと思うんですけども、今回はひと際目立って観客の方の声援が聞こえたので、本当に馬にありがとうという気持ちで馬を鼓舞しました」

ー1分5秒8という素晴らしいレコード、改めていかがですか？

「能力があるのはご存知の通りだったと思うので、人間がしっかり乗るのと48キロという軽量を生かして乗ることが出来たのではないかなと思いますし、本来であれば国分恭介さんが丁寧に調教をつけてくださった馬で、斤量の関係でたまたま乗せて戴くことになったのですが、改めて関係者の皆様に感謝の気持ちで一杯です」

ーファンの皆様にひと言

「暑い中ご来場いただきありがとうございます。たくさんの歓声が頑張る励みになっています。これからもテイエムスパーダや他の馬たち恥じらいのないような結果を残していけるよう日々精進していきますので、応援よろしくお願いします」

　レース結果、詳細は下記のとおり。

　3日、小倉競馬場で行われた11R・CBC賞（G3・3歳上オープン・ハンデ・芝1200m）は、今村聖奈騎乗の2番人気、テイエムスパーダ（牝3・栗東・五十嵐忠男）が快勝した。3.1/2馬身差の2着に3番人気のタイセイビジョン（牡5・栗東・西村真幸）、3着に1番人気のアネゴハダ（牝3・栗東・佐々木晶三）が入った。勝ちタイムは1:05.8のレコードタイム（良）。

【CBC賞】今村「馬の邪魔をしないことが私のすべきこと」テイエムスパーダ人馬ともに重賞初V