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JRA後藤正幸理事長「非常に意義のあること」2・3歳馬ダート競走の体系整備

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2022/6/20 22:00

(C)競馬のおはなし

 全国公営競馬主催者協議会、特別区競馬組合、兵庫県競馬組合、日本中央競馬会、地方競馬全国協会は、3歳ダート三冠競走を中心とした2・3歳馬競走の体系整備について、以下のとおり発表した。

【2・3歳馬競走の体系整備の概要】
(1)3歳ダート三冠競走の創設
・羽田盃、東京ダービーを新たにダートグレード競走とし、JpnⅠに格付け
・ジャパンダートダービーは競走名を変更し、10月上旬に移設
・羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーを「3歳ダート三冠競走」と位置付け、賞金額を大幅に増額し、併せて三冠ボーナスを設定

4月下旬
羽田盃(Jpn1・3歳牡牝・大井・ダ1800m・5000万円)

6月上旬
東京ダービー(Jpn1・3歳牡牝・大井・ダ2000m・1億円)

10月上旬
ジャパンダートダービー(Jpn1・3歳牡牝・大井・ダ2000m・7000万円)
注記:3競走全てに優勝した馬を対象とし、三冠ボーナス8,000万円を交付

JRAとNARがタッグを組み、3歳ダートクラシック三冠競走が誕生

短距離競走の体系も整備される

(2)2・3歳短距離路線の整備
・兵庫チャンピオンシップを3歳短距離路線の頂点競走として位置付け、競走距離を1,870メートルから1,400メートルへ変更
・2歳秋および3歳春に高額賞金の重賞級認定競走を新設し、各主催者・各ブロックにおける短距離競走の体系を整備

5月下旬
兵庫チャンピオンシップ(Jpn2・3歳・園田・ダ1400m・4000万円)

【趣旨】
 2・3歳ダート競走については、地方競馬各地区のダービーを頂点とする競走体系が設定されているものの、全日本的な競走体系の整備には至っておらず、ダートグレード競走も2歳12月の全日本2歳優駿以降、3歳5月の兵庫チャンピオンシップまで実施がありません。芝を中心とした競走体系の中央競馬においても、6月のユニコーンSまで重賞競走の実施がないことから、ダート適性馬の目標となる競走が不足している状況です。

 そこで、日本ダービーを中心として体系づけられている中央競馬の芝クラシック路線に倣い、東京ダービーを頂点とした3歳ダート三冠競走を創設し、中央・地方の所属を超えた全てのダート適性馬が覇を争う全日本的なダート三冠(クラシック)路線を構築します。

 また、2・3歳の短距離路線についてもダート三冠(クラシック)路線の構築にあわせ、高額賞金の重賞級認定競走の新設や兵庫チャンピオンシップの距離変更などの競走体系整備を行います。

 今後、ダート競馬の競走体系を整備することにより、高い能力を持った馬が様々な適性に応じて活躍できる場を提供し、魅力ある競走を実施することで、ダート競馬の更なる振興を図り、ひいては日本競馬全体の発展に繋げていきたいと考えております。

【開始時期】
2歳馬競走:2023年から開始
3歳馬競走:2024年から開始

【日本中央競馬会 後藤正幸 理事長コメント】
ダートグレード競走を中心とした地方競馬と中央競馬の交流は「交流元年」といわれる1995年から始まり、地方と中央の垣根を越えた競走を実施してまいりました。そこから四半世紀が経過し、今般、3歳馬競走において、ダートクラシック三冠競走の創設、短距離馬の目標となる兵庫チャンピオンシップの衣替え等、より全日本的なダート競走体系が構築されたことは非常に意義のあることだと感じております。お客様におかれましては、2年後の新たな舞台を楽しみにお待ちいただくとともに、日本競馬への引き続きのご愛顧をお願いいたします。

※JRA発表による

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