7日土曜9レース、福島競馬場で行われた開成山特別をオジュウチョウサンで勝利した武豊騎手のコメントは以下の通り。

1着 オジュウチョウサン
武豊騎手
「レース直後は本当にホッとしましたね。500万以下クラスのレースなんですけど、当然注目度というかそれはひしひし感じていたので結果出したいなと思っていました。しかも僕自身のキャリアの中であまりないケースなので、さすがに500万以下のレースでは感じたことがないプレッシャーでしたね。石神ジョッキーから色々癖は聞いていたんですけど、といっても彼は平地でこの馬には乗ってないので、お互いが知らない感じで。でも馬のことは色々聞いて乗りました。ただ力がある馬というのは間違いないと思っていたので、あまり深く考え過ぎずにシンプルに乗ろうかなと思いました。スタートが思ったより良かったですし、道中も良い走りで楽に追走も出来ましたし、馬はよく走っていましたね。他の馬がどんどん手応えなくなっていってる感じだったので、その中で今日は馬場状態がかなり重く、ハードなレースになったんですけど、やはりスタミナはあるというかそこは安心感ありましたね。(最後)拍手が凄かったのであっ勝ったなと思いました。嬉しかったですね。障害レースであれだけのパフォーマンスをしているわけですから、やはり平地に戻ってもという思いはあると思いますし、それで今日どういう走りするかっていうので、今日は500万クラスのレースでしたけど、今日の走りなら平地で上を狙っていける馬じゃないかなと僕自身は思いました。(一際大きいファンの歓声は)すごいなと思いました。この馬の人気を改めて感じましたし、ファンの皆さんもあの強いオジュウチョウサンが平地でどういう走りをするかっていうのは非常に注目してたと思いますし、もちろん僕自身もそうですし、そこに鞍上に指名していただいて、やはり良い結果を出したいという気持ちはものすごい強かったですね。オジュウチョウサンは障害がなくても強いですね（笑）。僕は障害の免許は持っていないので平地に出てこないと乗れないんですけど、また機会があれば是非乗りたいと思いますし、本当にファンを喜ばせる馬だと改めて思いましたね。今日は勝つには勝ったけど、やっぱり500万以下のメンバーで着差もそれほどつかなかったので、正直今日だけの走りではメンバーが強くなった時どうかなっていうところはあるかもしれませんが、自分の乗った感触ではもっと走りそうというか、馬場状態が良い方が良いんじゃないかなと思いましたね。道悪が得意な走りではなかったですね。スタミナがあるのでこなしますけど、決して重い馬場が得意ではないですね。（距離は）長い方がいいですね」

レース結果、詳細は下記の通り。

7日、福島競馬場で行われた9R・開成山特別（3歳上500万下・芝2600m）で1番人気、武豊騎手騎乗、オジュウチョウサン（牡7・美浦・和田正一郎厩舎）が、2着に3馬身差をつけ快勝した。2着にドリームスピリット（牡3・美浦・武藤善則厩舎）、3着にコンボルド（牡4・美浦・中川公成厩舎）。勝ちタイムは2:42.3（稍重）。

2番人気のグリントオブライト（牝5・栗東・戸田博文厩舎）は4着敗退となった。

障害では無敵の強さを誇るオジュウチョウサンが異例の出走を果たした平地の開成山特別で圧巻の走りを披露しあっさりと勝利をモノにした。障害9連勝中、内G1が5勝と障害のトップホースの平場参戦にどのような走りを見せるのか注目が集まった。鞍上に指名された武豊の手綱に導かれて4番手の位置を追走し、1周目スタンド前では、後方を確認する仕草も見せいつでも動けるポジションで折り合いをつけた。3コーナー付近から徐々に進出を開始し、4角先頭で回ってくると場内はG1並みの大歓声に包まれた。早め先頭からそのまま楽々押し切る態勢となり、平地競走初勝利となった。