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【菊花賞】福永祐一「死力を尽くして走ってくれた」コントレイルが大偉業達成!

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2020/10/25 21:51

(C)スポニチ

 25日、京都競馬場で行われた第81回菊花賞(G1)は、圧倒的1番人気のコントレイルが直線のデッドヒートを制して、史上3頭目、2005年父ディープインパクト以来となる無敗の三冠を達成した。

菊花賞、勝利ジョッキーコメント
1着 コントレイル
福永祐一騎手
「思っていた以上に接戦になりましたので、何とか凌いでくれという気持ちで追っていましたけども、馬が良く応えてくれて最後まで抜かせなかったですね。改めて凄い馬だなと思います。ゲートインするまでは油断せず、気を引き締めて臨んだんですが、ある程度良いスタートを決めてくれたのですが、そのあと折り合い面で言うと、上手くリラックスさせることは出来ませんでした。2着馬が斜め後ろにいて、プレッシャーをかけてきていたので、馬がエキサイトしていたのですが、なんとか我慢してくれたと思います。相手の馬が手応えが良かったので、並走する形でマズいなとは思いましたが、馬を信じて自分の気持ちだけはブレないように、強い気持ちを持って追っていました。3000mは彼にとっては長い距離でしたし、今日もベストパフォーマンスを発揮できたわけではないですけども、それでも勝ち切ってくれたということが素晴らしいことだと思います。ディープインパクト以来、その息子が無敗の三冠を達成したということは世界でも類を見ないことだと思いますし、その鞍上に自分がいれたということを本当に誇りに思います。これは馬がもたらしてくれた勲章です。コントレイルのおかげです。本当にとても良い天気の中、無敗の三冠がかかる大きな一戦でしたけれども、最後まで見ていた方々にはハラハラとさせてしまったかもしれないですけれども、馬は最後まで死力を尽くして走ってくれました。本当に素晴らしい立派な走りでした。今日無事に達成出来たということで、次はまた牝馬のデアリングタクトもそうですけれども、古馬相手の戦いになってきますけども、ここからがまた新たなスタートだと思いますし、彼がこれから日本で一番強い馬という称号を勝ち得るために、これからも一緒に共に頑張っていきたいなと思っています」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月25日、京都11Rで行われた第81回菊花賞(3歳オープン・G1・牡牝・芝3000m・1着賞金=1億2000万円)は、福永祐一騎乗、断然の1番人気コントレイル(牡3・栗東・矢作芳人)が勝利。無敗の三冠は史上3頭目、2005年父のディープインパクト以来となる大記録が達成された。牡馬三冠は2011年のオルフェーヴル以来史上8頭目。勝ちタイムは3:05.5。

 2着に4番人気のアリストテレス(牡3・栗東・音無秀孝)、3着に5番人気のサトノフラッグ(牡3・美浦・国枝栄)が入った。

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ゴール前は2着馬とのデッドヒート

 レースでは五分のスタートから中団やや前目の位置で折り合い、なんとか我慢した様子で1周目スタンド前を通過、大きく縦長の展開の中、ポジションそのままに中団を追走した。3コーナー手前から徐々に馬群はかたまって行き、抜群の手応えで勝負どころから進出。早め先頭に並びかける形で直線の攻防へ向くと、外からアリストテレスが猛追したが、追撃を僅かに凌いで並ぶようにゴールした。ラストはかわされそうになりながらも、底力で凌ぎ切った。

 菊花賞を勝ったコントレイルは、父ディープインパクト、母ロードクロサイド、母の父アンブライドルズソングという血統。北海道新冠町・ノースヒルズの生産馬で、馬主は前田晋二氏。通算成績は7戦7勝。重賞は東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)、ホープフルステークス(G1)、皐月賞(G1)、日本ダービー(G1)、神戸新聞杯(G2)に次いで6勝目。また、先週のデアリングタクトに続き、2週連続での無敗の三冠馬誕生となり、史上初の出来事となった。

【全着順】 
1着 コントレイル 福永祐一
2着 アリストテレス C.ルメール
3着 サトノフラッグ 戸崎圭太
4着 ディープボンド 和田竜二
5着 ブラックホール 藤岡佑介
6着 ロバートソンキー 伊藤工真
7着 ヴェルトライゼンデ 池添謙一
8着 ヴァルコス 岩田康誠
9着 ガロアクリーク 川田将雅
10着 バビット 内田博幸
11着 マンオブスピリット M.デムーロ
12着 サトノインプレッサ 坂井瑠星
13着 ディアマンミノル 幸英明
14着 ターキッシュパレス 富田暁
15着 ダノングロワール 北村友一
16着 レクセランス 松山弘平
17着 ビターエンダー 津村明秀
18着 キメラヴェリテ 松若風馬