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【武豊日記】令和初の天皇賞・春

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2020/5/1 21:50

(C)Yushi Machida

 平成元年の春の天皇賞をイナリワンで勝ち、それ以降もうれしい結果がたくさん出せたことで「平成の盾男」という異名を頂戴しました。そして、今回が令和初の天皇賞・春。イナリワンがテン乗りでの勝利で、今回もテン乗りとなるキセキとのコンビで、新聞の紙面を賑わせてもらっています。

【武豊日記】正直不便を感じています

 イナリワンはテン乗りではありましたが、調教には何回も乗って癖もある程度はつかんでいました。しかし、今回のキセキはなかなかの曲者。2回乗ったぐらいではつかんだとは言い切れない部分が残っています。イナリワンは引っかかるだけでしたが、キセキはもう少し難しい馬と感じています。とはいえ、平成初、令和初のような結び付け方は、いい方向のそれなので大歓迎。もともと力は持っている馬ですから、可能性は大いにあると信じています。

 緊急事態宣言下の天皇賞。無観客なのに、馬券の売り上げが前年比で100%を超えているケースがたくさん出てきたと聞いて、ジョッキーの責任がますます重くなったと感じています。週末の貴重な娯楽を全力で盛り上げることを誓い、今週も全力を尽くします。

(C)武豊オフィシャルサイト