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昨年通算1000勝、JRAでも14年連続40勝以上を達成…矢作調教師の「目標設定」と「数の論理」の考え方
3時間前
トークイベント「調教師・矢作芳人が語る日本競馬~世界への挑戦状」が5月29日、朝日カルチャーセンター新宿教室で開催された。
平日夜にもかかわらず、会場には多くの競馬ファンが集結。トップトレーナーの言葉に熱心に耳を傾けた。聞き手は、長年競馬界を取材してきた元朝日新聞記者の有吉正徳氏が務めた。
世界を舞台に戦い続ける矢作調教師が、自身の哲学や海外挑戦への思い、日本競馬の未来について語ったトーク内容をダイジェストでお届けする。
ビリを走っても50万円近く出るのは「世界中でJRAだけ」
会場では「矢作調教師の年度別勝利」をまとめた資料が配られた。中央競馬での勝利数は2012年に45勝を記録してから昨年まで14年連続で40勝以上を達成し、地方・海外を合わせると60勝以上となった年も。2026年も5月末現在で22勝・調教師リーディング2位と変わらぬ好成績をあげ続け、中央・地方・海外通算では1,000勝を超えている。
「皆さんだいたい馬房数…20馬房なら20勝すれば1人前と、そういう風潮があるんです。でも最初の数年間からスタッフと言っていたことは、設定を倍にしようと。20馬房なら設定を40勝にしておいたら、ダメだったな…という年でも35勝かもしれないじゃないかと。常に目標は高く。どの仕事をやるにも僕はそうだと思うんです。仕事って何でも上手くはいかないです。僕だって失敗ばかりです。でも設定を高くしておくことによって、それを下回ったとしても、人以上の数字が取れる。そういう考え方のもとにずっと経営してきました」
また矢作師は「数の論理」にも言及。5月末現在での出走回数は219で、中央競馬の調教師で唯一200を超えている。「馬券買ってくださっているファンの方に僕はすごく迷惑をかけていると思います、率が悪いんで…」と前置きしつつ、自身のポリシーをこう語る。
「年間に500とか(レースを)使います。そうすると、たとえビリを走っても1出走に50万円近くのお金が出る。そういう競馬って世界中でJRAだけなんです。500回使うと2億5,000万円です。それが馬主さんに還元されて、次の馬を生む…という考え方。それがひとつと、やはり『数の論理』というのは絶対にあって。厩舎で2割勝つというのは、中内田くんや藤原くんならあり得るかもしれないですが、限界に近いですよね。それならば、分母を大きくすれば、それだけ勝利数自体はあげられるということで。健康な馬はできる限り使っていくという考え方で、(ファンの)皆さんにはご迷惑をおかけしております」
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