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【マーメイドS回顧】マキシマムドパリ、今期重賞2勝目

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2017/6/13 23:46

2017年6月11日(日)阪神競馬場・第11R・マーメイドステークス(G3・3歳上・牝馬限定・ハンデ・芝2000m・12頭)は、3番人気・藤岡佑介騎手騎乗マキシマムドパリ(牝5・栗東・松元茂樹厩舎)が叩き合いを制し、3/4馬身差で重賞2勝目を飾った。勝ちタイムは1分59秒5(良)。3頭横一線となった壮絶な2着争いは、2着に2番人気・幸英明騎手騎乗のクイーンズミラーグロ(牝5・美浦・和田正道厩舎)、ハナ差3着に6番人気・中谷雄太騎手騎乗のアースライズ(牝5・美浦・栗田博憲厩舎)が入り、5歳牝馬のワンツースリーとなった。更にハナ差の4着は9番人気・秋山真一騎手騎乗の4歳牝馬キンショーユキヒメ。1番人気の武豊騎手騎乗トーセンビクトリーは直線まったく伸びず不可解な9着。

レースは、3番プリメラアスールが内枠を利してすんなりハナへ、続いて12番ショウナンバーキンがついて行く。やや離れて5番トーセンビクトリーが追走、直後に課題のスタートをきれいに決めた10番マキシマムドパリ。中団に4番クインズミラーグロ、11番ビッシュは絶好の位置、1番アースライズ、後方から6番キンショーユキヒメなどという隊列となった。前半の1000mは60秒6と平均ペースよりややゆったりとした流れ。3角手前から押さえ切れない手ごたえのマキシマムドパリが早々とスパート、これを見たビッシュも追撃を開始し、トーセンビクトリーは最内の絶好位で直線へ。後方まで差のないダンゴ状態で直線に入ると、一気にマキシマムドパリが先頭へと替わり、外からビッシュ、直後の真ん中からクインズミラーグロ、内からアースライズ、大外からキンショーユキヒメが猛然と追い込む。しかし、楽な手ごたえのまま抜け出したマキシマムドパリは1馬身ほどのセーフティリードを保ったまま押し切ってゴール。2?4着はハナ差ハナ差の大接戦。クビの上げ下げで真ん中のクインズミラーグロが2着、内をついたアースライズが3着、外のキンショーユキヒメはわずかに届かず4着となった。最後に力尽きたビッシュが5着、トーセンビクトリーはズルズル下がって9着と不甲斐ない結果となった。重賞勝ちが3頭だけという小粒な牝馬限定のG3ハンデ戦では、終始自分のペースと位置取りでレースを進められたマキシマムドパリの力が1枚上、着差以上に強い内容だった。まだまだ距離の融通が利く馬だけに、秋には大きいところを狙える所まで成長しているのではないだろうか。

勝ったマキシマムドパリは、父キングカメハメハ、母マドモアゼルドパリ、母父サンデーサイレンスという良血。重賞は1600万下の身で挑戦して勝った今年1月の愛知杯に続く2勝目で、3歳時には秋華賞3着もある実力馬。21戦6勝。

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