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それぞれのラストラン――国枝師ら名トレーナー4人が刻んだ調教師人生に幕
4時間前
3月3日をもって引退する国枝栄調教師(美浦)、小西一男調教師(美浦)、根本康広調教師(美浦)、西園正都調教師(栗東)が、中山競馬場で最後の出走を終え、長年にわたる調教師生活に幕を下ろした。
国枝調教師は中山9Rのバードウォッチャー(三浦皇成騎手、6着)がラストラン。「長いようであっという間ということで、この日で最後かと思うとちょっとグッときますね。日本の競馬は世界一になりますので、皆様も存分に楽しんでもらえたらと思います。これで終わりになりますので、皆様元気でやってください」と語り、競馬界の発展を願った。
小西調教師は中山12Rのガーネットウインク(田辺裕信騎手、11着)が最後の出走。「僕は昭和30年に中山競馬場で生まれました。子供の頃の遊び場も競馬場で、騎手になってからも調教師になってからも、70年間この中山競馬場で過ごしてきました。ファンの皆様に支えられてここまで来ました。これからは、いちファンとして競馬を応援していきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました」と感謝を述べた。
【画像】根本師の引退セレモニーに参加した藤田菜七子さん「良い弟子に恵まれた」感謝とともに振り返る歩み

根本調教師も中山12Rのアベベ(長浜鴻緒騎手、13着)がラスト出走。「この世界に入って、(騎手時代の)教官や(調教師の)先生、同期の小西君(小西一男調教師)をはじめ、良い方にめぐり合いまして、良い弟子も育ち、本当に楽しくて幸せな騎手・調教師人生だったと思います」と回顧し、「日本の競馬も世界に通用する競馬になりましたので、ファンの皆様も一緒になって応援していただければ、私も一緒に応援したいと思っていますので今後ともよろしくお願いいたします」と語った。
52年の競馬人生、家族へ託す夢

西園調教師は中山12Rのビッグドリーム(C.ルメール騎手、2着)が最後の出走となった。「先輩調教師が引退するのを他人事のように見てきましたけど、自分がこの身になったら、やっぱり長い間、競馬の世界にお世話になったんだなという気持ちがひしひしと湧いてきました」。騎手24年、調教師29年、計52年にわたるキャリアを振り返り、「騎手と調教師を続けることができましたが、こんなに私の天性に合った仕事というか、本当にこの仕事について良かったなと、また生まれ変わることができるのであれば騎手をやって調教師をやりたいなと思っております」と語った。
「1番の思い出は、ペリエが乗った青森産のJRA抽選馬タムロチェリーでG1を勝つことができまして、本当に嬉しかったです。それが感動です。ロードカナロアの連勝をハクサンムーンで、ここでセントウルSで止めたのも本当に印象に残っております。本当に何をやらせても不器用な私がここまで来れたというのも、亡き師匠である大根田裕也調教師のおかげだと思ってます。また、ここにいらっしゃってますファンの皆様方の温かい声援のおかげでここまで来ることができました。本当にありがとうございます」と振り返った。
「酒井(学騎手)は真面目な子で、これからも一生懸命精進して頑張ってくれたらいいなと思います。息子(西園翔太調教師)はまだこれからあと35年調教師が続きますんで、夢を紡いで息子に託したいと思います。騎手と調教師を通じてギャンブルの不確実性を身をもって味わってますんで、馬券の方は少しずつ買って、皆様の苦しみを味わおうかなと思ってます(笑)。(長期騎手課程を含んだ)55年間、長い間ありがとうございました。皆様方の温かい声援でここまで来ることができました。本当に皆様に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました」と締めくくった。
長年にわたり競馬界を支えてきた4人の調教師。それぞれの歩みを胸に、新たな人生を歩み始める。
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