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【NARグランプリ2025】夢のドバイへ――年度代表馬ディクテオンと挑む荒山調教師の決意

荒山勝徳調教師 (C)Hiroki Homma

 2月24日、都内で開催された「NARグランプリ2025」の共同記者会見に、年度代表馬ディクテオンを管理する荒山勝徳調教師が出席した。東京大賞典制覇により満場一致で年度代表馬に選出された同馬について、「日本のダート馬で一番だと自負している」と胸を張り、地方所属馬として20年ぶりの快挙となった勝利の重みを語った。

 韓国・コリアカップ制覇、東京大賞典でのJRA勢撃破と、大舞台で結果を残してきたディクテオン。海外遠征や強化トレーニングを通じて心身ともに成長を遂げた姿を明かしながら、「夢だったドバイワールドカップに、この馬で挑めるのはドラマ。最高の結果で帰ってきたい」と世界最高峰の舞台への決意を示した。

――ディクテオンは選定委員会で満場一致での年度代表馬受賞です
最後に大賞典を勝ったことで、日本のダート馬で一番はディクテオンだと自負しております。20年ぶりの地方馬優勝ということで、すごく思いもありますし、次はドバイに決まっていますけれど、本当に素晴らしい馬になってくれたなと実感しています。

――ディクテオンのコリアカップ制覇は、地方所属馬の海外ダート競走グレードレース初勝利
過去にも厩舎の馬が韓国遠征に何頭か行かせていただいたのですが、なかなか思うような調整ができなくて、空輸も初めての経験なので。過去のうまくいかなかったことを活かして、ディクテオンで失敗しないように考えながら調整をしていきました。ただ、思いのほかディクテオンが「俺大丈夫だよ」、という感じで到着をしまして。追切も現地でもしっかりとかけられて、強い競馬をしてくれた結果が勝ちにつながったというふうに思います。

――そして東京大賞典にはかなり意気込みを持っての参戦
JRAのナンバーワンの馬たちが出走を予定していたので、その馬たちの調教を見ても、こちらのトレーニングとはまったく違うメニューなので、緩いメニューでは間違いなく敵わないと思いました。ディクテオンにもそれなりの調教負荷を加えて、いままでよりもトレーニングを強化しましたけれど、しっかりとそれに応えてくれて、良い状態でパワーアップしてレースに挑めた結果が、大賞典の勝利という結果につながったんじゃないかなと思います。

――去年1月に入厩、苦労したところは
当初入厩したての頃は右トモが弱いところがあって、そこをケアしながらという感じでした。いまは馬に実が入ってきたのか、ハードトレーニングを課しても右トモがほぼほぼ気にならないくらいになってきているので、馬の中身が本当にいま充実してきているのかなという気がしますね。担当厩務員も僕もびっくりするくらい、飛行機に乗せても、長時間の輸送があっても、全然こたえていない。現地の厩舎でもすごく飼葉食いも良いですし、精神面もタフなんだと思います。

【NARグランプリ2025】フォーエバーヤングらと激突へ!年度代表馬ディクテオン世界挑戦

夢舞台で“最高の結末”を目指す

荒山勝徳調教師 (C)Hiroki Homma

――ドバイワールドカップへ向けての期待感を
荒山 僕もドバイワールドカップに自分の厩舎の馬を出走させることは夢でしたし、川島先生が行かれていたレースでもあって、調教師をやっている間に行ければいいなという夢は描いていました。その夢が現実になって、それも年度代表馬をいただいたディクテオンで行けるというのは、ドラマなのかなと。それだったら、ドラマを完結するのに最高の結果で帰ってきたいなと思っています。

――初の最優秀賞金収得調教師、最優秀勝率調教師賞を受賞
ディクテオンのレース後のインタビューでも言わせていただきましたが、去年は出来過ぎで今年が不安ですが、それもオーナーさんが良い馬を預けていただいて、スタッフが一生懸命その馬の力を引き出せるような作りをしてくれて、ジョッキーがしっかりと結果を出してくれて、すべてが1頭1頭うまくいった結果が2つの賞をいただけた理由だと思いますし、何と言ってもディクテオンの東京大賞典、コリアカップが大きかったと思いますね。

――大井での年間最多勝利記録も更新(77勝)
自分はいつも数字にはこだわっていないんですが、TCK初の1000勝達成とか、周りから「あと何勝ですよ」と言われるとドキドキしてしまって、考えざるを得ない状況に追い込まれていました。本当にスタッフ、ジョッキーが結果を出してくれて、僕は見守っているだけだったので、本当に感謝しかないです。

――JBCスプリントのファーンヒルの勝利もありました
ファーンヒルも転厩してきてからオーナーの期待もありましたが、それに応えてくれるように重賞を3連勝してくれて、最終的にはJBCスプリントを勝ってくれて、本当に去年は思い返せばうれしいことしか考えられないなという感じでしたね。

――今後の目標は
皆さんの視線もまたそういう(期待の)目で見られると思うので、それに恥じることなく、また今年結果を出していかなければと。(根岸Sへの参戦もありましたが)中央でも前から勝ちたいという思いはあるので、今年なんとか達成できるようにと思っています。

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