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【ばんえいダービー】キョウエイエースが制覇、世代王者に輝く
11時間前
12月30日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえいダービー(BG1・3歳・ダ直200m)は、島津新騎乗の2番人気、キョウエイエース(牡3・ばんえい・村上慎一)が勝利した。2着にスターイチバン(牡3・ばんえい・坂本東一)、3着に1番人気のスーパーシン(牡3・ばんえい・長部幸光)が入った。勝ちタイムは1:37.6(馬場水分2.7%)。
各馬一斉にスタートから飛び出し、第一障害を先頭で越えたキョウエイエースが積極的に先行。それにウンカイダイマオーが並び、2頭が引っ張るペースでばらけた展開に。各馬慎重に歩を進めるなか、中間点を過ぎたあたりで息を入れたウンカイダイマオーに替わり、じわじわと差を詰めてきたスターイチバンがキョウエイエースをかわし、わずかに抜け出したところで第二障害下を迎える。
第二障害では一息入れたスターイチバンが最初に仕掛け、それを見る形でスーパーシン、キョウエイエースが続く。すんなりと障害を駆け上がったスターイチバン、スーパーシン、キョウエイエースの3頭がほとんど差なく第二障害をクリア。四番手以下を大きく離して三つ巴の様相に。どの馬も先頭を譲ることのない激しい競り合いのなか、ゴールまで残り数メートルのところでスーパーシンの脚が止まり、スターイチバンも脚が鈍るなか、最後まで粘り強く歩いたキョウエイエースがわずかに抜け出し優勝。3月のイレネー記念に続く重賞3勝目を手に世代王者に輝いた。
2着には苦しくなりながらも最後まで粘ったスターイチバンが入り、3着には体勢を立て直したスーパーシンが入った。キョウエイエースを管理する村上慎一調教師は、タカラキングダム号で制した2023年に続く3度目のばんえいダービー制覇。騎乗した島津新騎手は初制覇となった。
1着 キョウエイエース
島津新騎手
「村上調教師から依頼を受けた時は本当に嬉しかったです。今日勝つことができて本当に感謝しています。ありがとうございます。走路開放で3回騎乗し、前走まで騎乗していた藤本調教師や菊池騎手に話を聞いて馬の特徴は掴めていました。この雨だけが不安なままレースに臨みました。思っていたより息が入ったことで障害をうまく越えることができたので、粘り強さをゴール前でしっかり発揮してくれました。ゴール前は最後までわからなかったですが、本当に馬が頑張ってくれました。自分も久しぶりの重賞勝利だったのでとても嬉しかったです。今年は自分自身あまり良い成績ではありませんでしたが、最後に重賞を勝って締めくくれたので良かったです。ばんえい競馬は年が明けるとまたすぐに始まります。皆さんぜひ足を運んでいただき、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」
村上師「負けられないと思っていた」

村上慎一調教師
「このレースを目標にしてきたので嬉しいです。今年は状態も良く順調に来ていたのですが、ばんえい菊花賞後、他のレースで使うことができずに今日を迎えました。ただこのレースは定量戦なので負けられないと思っていました。雨が降ったことで馬場が軽くなったので、他の馬に逃げられてしまうことを心配しましたが、障害を下りてからのしぶとさがこの馬の良いところで、道中で十分に溜めることができていたため、接戦でしたが心配なく見ていました。今後も順調に育ってくれればと思います。これからもしっかりと努力していきますので応援よろしくお願いします」
キョウエイエース 31戦11勝
(牡3・ばんえい・村上慎一)
父:キタノリュウキ
母:風蓮
母父:グレイトアマゾン
馬主:大野昇
生産者:大野信一
【全着順】
1着 キョウエイエース
2着 スターイチバン
3着 スーパーシン
4着 ラポピージュニア
5着 ココロノニダイメ
6着 ホクセイテンリュウ
7着 パワフルクィーン
8着 プロサングエ
9着 ウンカイダイマオー
10着 ホクセイヒラリ
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