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戸崎圭太の忘れ物…ナルカミとのコンビで念願の東京大賞典Vへ

JDC・ナルカミと戸崎圭太騎手 (C)Hiroki Homma

 12月29日(月)、2025年のダート競馬を締め括る大一番・東京大賞典(G1・ダ2000m)が大井競馬場で行われる。昨年はフォーエバーヤングが単勝1.3倍の圧倒的支持に応えて快勝。翌年のサウジC、ブリーダーズカップクラシック制覇へとつなげた。

 その昨年に続く3歳馬による優勝を目指すのがナルカミだ。今年の春に栗東から美浦・田中博厩舎に転厩すると、そこから破竹の4連勝。とくに3歳ダート三冠の最終戦・ジャパンダートクラシックでは、二冠馬ナチュラルライズに3馬身差をつける完勝劇。“新星登場”を印象づけた。

 しかし勢いを駆って挑んだ前走のチャンピオンズカップでは、1番人気に支持されたものの直線で伸びを欠いて13着に敗退。連勝が途絶えた。騎乗した戸崎圭太騎手は「テンションがこれまでとは違う高さでしたね。それでもなるべく落ち着いてレースに臨めれば…と思ったのですが、そのままレースでも普段とは違う走りになってしまいました」と、メンタル面に敗因を求めた。

 対して今回はジャパンダートクラシックと同じ大井2000mが舞台。この点について鞍上は「実際に勝っている舞台。パフォーマンスを出せている舞台というのはいいですよね。前走が本来のナルカミではないと思っているので、改めて期待したいです」と巻き返しに期待を寄せる。

【動画】東京大賞典調教VTR

戸崎圭太、東京大賞典に特別な思い

チャンピオンズカップ・ナルカミと戸崎圭太騎手

 またナルカミは全5勝中4勝を“逃げ”の戦法で挙げているだけに、前回逃げた馬が1頭もいない今年のメンバー構成も追い風となりそうだ。ちなみに意外なことに戸崎圭太騎手は過去に1度も東京大賞典を勝ったことがない。

 大井出身の同騎手だけに、本レースには特別な思い入れもあると話す。「大井という括りだけでなく、地方競馬全体でも1番の盛り上がりを見せるレースですからね。ここを勝てずに自分は2013年にJRAに移籍をして、忘れ物をしてきたような思いが今もあるんですよ。それだけに東京大賞典は、ぜひとも勝ちたいレースなんです」

 東京大賞典は12月29日(月)大井9R、15時40分発走予定。

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