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【香港国際競走】引退レースのソウルラッシュ、香港で有終の美なるか…JRA勢が自信の最終調整
2025/12/13 20:33
12月14日(日)に香港・シャティン競馬場で行われる香港国際競走を前に、JRA所属馬が13日(土)も現地で調整を行い、各陣営からはレース本番に向けた意気込みが語られた。
香港ヴァーズ(G1・芝2400mm)に出走するアーバンシック(牡4・美浦・武井亮厩舎)は、辻本啓悟調教助手を背にオールウェザーコースでキャンター1周を消化した後、パドックスクーリングを実施。武井調教師は「香港ジョッキークラブをはじめ、他陣営の協力もあり、ここまで順調に来られました。日本と同じような状態で出走できそうです」と語り、「今年は勝てていませんが、能力は誰よりも信じています。結果で証明したい」と力強く締めくくった。
香港スプリント(G1・芝1200m)に挑むウインカーネリアン(牡8・美浦・鹿戸雄一厩舎)は、三浦皇成騎手が騎乗し、オールウェザーコースでキャンター1周半の調整。鹿戸調教師は「G1を勝った馬ですし、まだまだやれると信じています。体調も良く、良い競馬ができるようにしたい」とコメントした。三浦騎手も「ここまで元気に来ています。パートナーとして一番良い走りを引き出せるよう、そして良い結果を出せるように頑張りたい」と意欲を見せた。
香港の怪物、カーインライジングと激突するサトノレーヴ

同じスプリントに出走するサトノレーヴ(牡6・美浦・堀宣行厩舎)は、齊藤隆介調教助手が手綱を取り、オールウェザーコースでキャンター1周半の後にパドックスクーリングを行った。齊藤助手は「香港遠征3回目の中で一番良い雰囲気。健康状態も順調で、明日はしっかり落ち着かせてレースに向かいます」と好状態を強調している。
香港マイル(G1・芝1600m)に臨むエンブロイダリー(牝3・美浦・森一誠厩舎)は、小西隆文調教助手を背にオールウェザーコースでハッキング1周を行い、パドックスクーリングへ。森調教師は「初めての海外遠征ですが、環境の変化にも戸惑わず、やりたい調整ができています。3歳牝馬にとって難しいレースですが、大きなチャレンジとして頑張ってくれると思います」と期待を寄せた。枠順10番についても「極端でなければ問題なく、良い枠」と前向きに受け止めている。
ソウルラッシュ(牡7・栗東・池江泰寿厩舎)は、岩崎祐己調教助手を背にオールウェザーコースでキャンター1周半の調整を行った。池江調教師は「引退レースになりますので、ステイゴールドのように香港で有終の美を飾らせてあげたい」と語り、長年応援してきたファンへの感謝を口にした。一方で枠順11番については「悪くないと思いましたが、ヴォイッジバブルが12番を引いた瞬間に「これ、まずいな」と思いました」と率直な心境を明かしている。
香港カップ(G1・芝2000m)に出走するベラジオオペラ(牡5・栗東・上村洋行厩舎)は、上村調教師自ら騎乗し、オールウェザーコースでキャンター1周の最終調整を行った。「ここを目標一本で仕上げてきました。本当に良いパフォーマンスを発揮できると思っています」と自信を見せている。
同じく香港カップに臨むローシャムパーク(牡6・美浦・田中博康厩舎)は、高野舜調教助手がオールウェザーコースでギャロップ1周を行った後、パドックスクーリングへ。高野助手は「到着後から状態は上向きで、集中力も高まっています。良い結果が期待できそうです」と手応えを語った。
各陣営とも仕上がりに自信を持って迎える香港国際競走。JRA勢が世界の舞台でどのような走りを見せるのか、注目の一日となりそうだ。
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