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「ロイヤルに関わってくれたすべての方たちに報いること」父から受け継いだ“馬を走らせる理由”を胸に、有馬記念へ…日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第9話レビュー(ネタバレあり)

エンタメ

6時間前

『ザ・ロイヤルファミリー』第9話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話が、11月30日(日)に放送された。競馬の世界を舞台に“人と馬の20年”を描く大作で、主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠ら豪華キャストが顔をそろえる。原作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の同名小説。

 新生チームロイヤルは2年後の有馬記念制覇を目指して一致団結したが、G1・天皇賞(秋)でジョッキーの野崎翔平(市原匠悟)が落馬してしまった。翔平とロイヤルファミリーの両方がけがを負うという窮地に立たされた。

【動画】日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」第10話予告

父が遺した「馬を走らせる理由」

『ザ・ロイヤルファミリー』第9話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 ロイヤルファミリーの引退すら考える耕一(目黒蓮)は、栗須栄治(妻夫木聡)に「“馬の幸せ”って何だと思いますか?」と問いかける。

 栗須は、かつて山王耕造(佐藤浩市)からかけられた言葉を語る。

「馬は自分が勝ったことを理解していると思うか?」、「俺はわかってると思うよ……真っ先にゴールを駆け抜けるんだ。気持ちがいいに決まってるだろ。俺はそれを味わわせてやりたいんだよ」

 耕一はその言葉を受け取り、「ファミリーと有馬を目指します」と決断。さらに翔平についてもこう言う。

 「僕は彼以外認めたくありません。ファミリーが有馬で勝つということは、ロイヤルに関わってくれたすべての方たちに報いることだと思うんです」

 耕一は“馬を走らせる理由”も、父から確かに継承していた。

自分の原点を取り戻した翔平

『ザ・ロイヤルファミリー』第9話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 一方、翔平はレースに復帰するも着外を繰り返していた。翔平は「ファミリーが負ければそこまでなんです。潰れるんです。牧場が」、「乗りたくないんじゃない。俺は、乗れないって言ってるんです」と1人で抱え込んでいた思いを吐き出す。

 栗須は問いかける。

 「お前がファミリーに乗ってるのは、誰かのためなのか」その言葉をきっかけに、翔平は胸の奥にあった本音を語る。

 「ポープがいてくれたから、“いつか有馬を一緒に走ろう”って約束したから頑張れた。
俺がファミリーに乗る理由は、ポープと、ファミリーと……自分との約束のためです」

 翔平もまた、自分の原点=走る理由を取り戻すことが出来た。

 耕一は迷いを捨て、馬と人の想いを背負う覚悟を固めた。翔平もまた、自分の中の“約束”へ戻り、共に戦う理由を見つけた。

 ロイヤルファミリーは再び同じ方向へ走り始めた。

 ライバル・椎名展之(中川大志)のソーパーフェクトは三冠制覇目前。一方で耕一は、日高の誇り、仲間の努力、母の生き様、そして父・耕造の想いすべてを受け継ぎ、運命の舞台へ向かい、いよいよクライマックスの気配が満ちる。最終回・第10話「有馬記念」は12月14日(日)よる9時放送。

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