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「父とずっと一緒に戦ってきたみなさんの夢でもある」父から息子へ継承されたチーム――新生“チームロイヤル”の誕生…日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第8話レビュー(ネタバレあり)

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8時間前

『ザ・ロイヤルファミリー』第8話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第7話が、11月30日(日)に放送された。競馬の世界を舞台に“人と馬の20年”を描く大作で、主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠ら豪華キャストが顔をそろえる。原作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の同名小説。

 中条耕一(目黒蓮)が山王耕造(佐藤浩市)から相続したロイヤルファミリーは、デビュー戦こそ華々しい勝利を飾るも、その後は小さなケガを繰り返し、成績は下降線をたどり続けている。

 調教師の広中博(安藤政信)はたくさんのレースに出走させる方針で、トップジョッキーのひとりに成長した佐木隆二郎(高杉真宙)も同意見。しかし、耕一は逆にペースダウンすることを望み、ジョッキーを隆二郎から、実家がロイヤルファミリーの育成牧場である野崎翔平(市原匠悟)へ交代することを提案する。

 耕一の胸の内には2年後の有馬記念で勝つためのプランがあり、翔平の成長とロイヤルファミリーとの相性を考えてジョッキー交代を提案したのだが、相続馬限定馬主という立場に負い目を感じてしまっていた耕一はチームに真意を伝えることなく、さらに若さも手伝って、生前の耕造からの「迷ったら、馬のことだけ、自分が信じたことを優先させろよ」という助言にやみくもに固執してしまっていたのだ。

【動画】絶対に私を裏切らないでください

父から息子へのチームの継承―新生「チームロイヤル」誕生

『ザ・ロイヤルファミリー』第8話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 耕一が起こした警察沙汰になったケンカの真相を翔平から聞いた栗須栄治(妻夫木聡)は、そんな耕一を行きつけの定食屋に呼び出した。チームを見ることをしていなかったことに気づいた耕一は、居住まいを正して栗須に告げる。

「有馬記念で勝つ、この夢は、あの人と――父とずっと一緒に戦ってきたみなさんの夢でもある。栗須さん、僕をその夢に交ぜてもらえませんか」

 耕造を「父」と呼ぶ耕一の話を涙をこらえられずに聞いていた栗須は、感無量の表情で返す。

「承知しました。ただひとつ、絶対に私を裏切らないでください。絶対にです」

 栗須の口から出たのは出会ったばかりの耕造から栗須が告げられた言葉であり、耕造の言葉は、耕造の想いやチームと一緒に栗須に継承されていたのだ。そしてこの瞬間、チームは「耕造の夢を支えてきたチーム」から、その想いを受け継ぐ“次の担い手・耕一”へと歩みをつなぐチームへと変わっていった。

生まれ変わったチームの前に立ちはだかる試練

『ザ・ロイヤルファミリー』第8話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 8話で描かれたのは、耕造から耕一へのチームの継承だった。頭を下げてプランを丁寧に説明する耕一の言葉に納得した広中は「2年間のロードマップ、一緒に組み直しませんか」と賛同した。ジョッキーの宿命とはいえ、チームから外された隆二郎は、耕造の宿敵・椎名善弘(沢村一樹)の息子で自身の力で馬主の地位を手にした椎名展之(中川大志)の馬・ソーパーフェクトに騎乗しチームの前に立ちはだかる。次回予告では、展之が善弘に「狙いますか。三冠制覇」と挑発的に告げる場面に加え、落馬事故やロイヤルファミリーのケガなど生まれ変わったチームがさらなる危機に直面する場面が放送された。

 物語が急展開を迎え、いよいよクライマックス前夜となる第9話は12月7日(日)よる9時放送。

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