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【ばんえいオークス】ホクセイヒラリがパワフルクィーンとの一騎打ちを制す

ばんえいオークス・ホクセイヒラリと鈴木恵介騎手 (C)ばんえい十勝

 11月30日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえいオークス(BG1・3歳牝・ダ直200m)は、鈴木恵介騎乗の1番人気、ホクセイヒラリ(牝3・ばんえい・平田義弘)が勝利した。2着に2番人気のパワフルクィーン(牝3・ばんえい・岩本利春)、3着にプロサングエ(牝3・ばんえい・大河原和雄)が入った。勝ちタイムは1:58.7(馬場水分2.4%)。

 馬場水分2.4%、ばんえい重量670kgの定量の一戦。各馬第一障害を越えるとジェイオージョとキョウエイカスミの内2頭が先行。各馬ばらけた展開で進行。中間点を過ぎたところで先行勢が一旦息を入れるとウンカイマジック、パワフルクィーン、プロサングエら後続も位置取りを上げていく。各馬慎重に刻みながら歩を進め、ホクセイヒラリがわずかに先頭で第二障害下を迎える。全馬が第二障害下に到達する前にじっくりと息を入れた、パワフルクィーン、ホクセイヒラリ、プロサングエがほぼ同時に登坂を開始。力強く障害を上がり3頭ほぼ横一線のまま第二障害をクリア。

 残り30mでプロサングエの脚が止まり、パワフルクィーン、ホクセイヒラリの一騎打ちとなったが、残り20m付近で脚が鈍りながらも必死に食い下がるパワフルクィーンを後目に、じわじわと突き放したホクセイヒラリが力強く押し切りゴール。2月の黒ユリ賞に続く重賞2勝目を飾った。2着には最後の重賞となった藤本匠騎手が騎乗するパワフルクィーンが入り、3着にはプロサングエが入った。

 ホクセイヒラリを管理する平田義弘調教師は、ばんえいオークスをジェイカトレアで制した2019年に続く2度目の制覇。騎乗した鈴木恵介騎手はルイズで制した2023年以来の6度目の制覇となった。

1着 ホクセイヒラリ
鈴木恵介騎手
「本当にホッとしています。前走の第二障害で失敗しているところがあったのでそこの修正と、水分量が上がってきていたので展開が早くなるのか、遅くなるのかなど色々考えていました。馬体重があるので、重量自体は問題ないと思っていました。スタートは少し遅れていましたが、元々そういうタイプで、道中もマイペースな馬なので、少し押し気味に行こうと思ってレースを運びました。この馬は障害力が良いので、第二障害は一腰で上がると思っていました。結果、きれいに上がってくれてよかったです。マイペースな性格が功を奏したのか、下りてから周りの馬が詰まって苦しくなってくる展開にも合っていたと思います。これからもホクセイヒラリ、そしてばんえい十勝の応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

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平田師「気が気ではなかった」

ばんえいオークス・ホクセイヒラリと鈴木恵介騎手 (C)ばんえい十勝

平田義弘調教師
「なかなか巡ってこない機会なので勝てて嬉しいです。馬の体調を壊さないようにスタッフ一同頑張ってきた結果、勝つことが出来ました。今回の重量に対して不安はなかったです。第二障害までの流れが遅いなか、先に障害下まで来ることが出来たので、一腰で越えることが出来れば行けると思って見ていました。前走で上手く越えられなかったことを鈴木騎手が頭に入れて騎乗してくれた結果、一腰で越えてくれました。下りてからは辛抱強く歩ける馬なのでなんとかなると思っていましたが、気が気ではなかったです。他の馬に比べて体が大きいですが、まだ3歳なので、これからも大きくなる馬だと思います。ホクセイヒラリをこれからも応援の程よろしくお願いいたします」

ホクセイヒラリ 33戦5勝
(牝3・ばんえい・平田義弘)
父:フジダイビクトリー
母:ヒラリ
母父:カネサブラック
馬主:北西ファーム
生産者:加藤芳枝

【全着順】
1着 ホクセイヒラリ
2着 パワフルクィーン
3着 プロサングエ
4着 ホクショウサクラ
5着 ウンカイマジック
6着 クリスタルスペリオ
7着 トマランサーヨウコ
8着 ジェイオージョ
9着 サッコ
10着 キョウエイカスミ

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