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【ばんえい・ドリームエイジカップ】ゴール寸前でキングフェスタ、サクラヒメが座り込む大波乱…最後に立ち上がったのはタカラキングダム

地方競馬 ばんえい十勝

2025/11/24 07:14

ドリームエイジカップ・タカラキングダムと赤塚健仁騎手 (C)ばんえい十勝

 11月23日、帯広競馬場で行われた11R・ドリームエイジカップ(BG3・4歳上・ダ直200m)は、赤塚健仁騎乗の2番人気、タカラキングダム(牡5・ばんえい・村上慎一)が勝利した。2着にコウテイ(牡8・ばんえい・槻舘重人)、3着にツガルノヒロイモノ(牡6・ばんえい・長部幸光)が入った。勝ちタイムは1:55.7(馬場水1.7%)。

 1番人気で鈴木恵介騎乗、キングフェスタ(牡6・ばんえい・小北栄一)は、競走中止となった。

 スタートから一斉に飛び出す各世代の強豪馬たち。道中は勢いよく第一障害を越えたキングフェスタが先行。オーシャンウイナー、サクラヒメ、ツガルノヒロイモノと続き軽快に歩を進める。全馬ばらけた展開で先頭が中間点に差し掛かるが、先行勢も徐々に息を入れ始め、後続が合流。一団になり進んで行き、コウテイ、タカラキングダムの2頭が揃って抜け出したところで第二障害を迎える。

 第二障害下では各馬じっくりと息を入れ、コウテイが登坂開始したのを皮切りに各馬続々と挑戦を開始。各馬懸命に障害を上がっていく中、サクラヒメがすんなりとクリア。差がなくキングフェスタ、タカラキングダムと続いて下りていく。キングフェスタが下りる勢いですぐさま先頭のサクラヒメに並ぶと2頭のデッドヒートに。お互いに前を譲らない激しい先頭争いは、サクラヒメが残り20mでわずかに抜け出し勝負が決したかに思ったが、ゴール手前で脚が止まるとそのまま座り込んでしまう。キングフェスタとタカラキングダムがそれをかわすが、ゴールまで残りわずかのところでさらに両馬とも脚が止まる。キングフェスタも座ってしまい、コウテイが迫る中、なんとか体勢を立て直したタカラキングダムが先頭でゴール。大波乱となったゴール前の戦いを制し、10月に行われた「北見記念」に続く重賞2連勝を飾った。

 2着にはコウテイが入り、3着にはツガルノヒロイモノが入った。タカラキングダムを管理する村上慎一調教師、騎乗した赤塚健仁騎手はともにドリームエイジカップを初制覇となる。

1着 タカラキングダム
赤塚健仁騎手
「非常に嬉しいです。まずは第一障害をうまく上げることを考えていましたが、上手くスタートすることができ、第一障害でちょっと緩みかけましたが、うまくいきました。第二障害まで止めずに行ったので、障害の天板で止まってしまい、少しきつかったと思います。障害を下りてからは前に2頭いたのですが、苦しい中最後まで頑張ってくれました。応援ありがとうございます。これから寒くなってきますが、ばんえい競馬をよろしくお願いします」

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村上師「第一障害を下りるまではドキドキ」

ドリームエイジカップ・タカラキングダムと赤塚健仁騎手 (C)ばんえい十勝

村上慎一調教師
「前回の北見記念から今日までの間、飼い食いも良く、万全の状態で来ていたので勝つことができて嬉しいです。しっかりと追走することができればどうにかなると思っていましたが、今日のレースはゴールに入るまでどうなるかわからなかったです。第一障害を下りるまではドキドキがありましたが、第一の関門である障害を無事に突破することが出来て良かったです。第二障害下りてからも本当に最後まで頑張って歩いてくれました。次のレースに向けて前向きに頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします」

タカラキングダム 67戦20勝
(牡5・ばんえい・村上慎一)
父:キタノオーロラ
母:フジ姫
母父:ランタロー
馬主:下内美繪子
生産者:佐藤文明

【全着順】
1着 タカラキングダム
2着 コウテイ
3着 ツガルノヒロイモノ
4着 オーシャンウイナー
5着 スマイルカナ
6着 コマサンブラック
7着 マルホンリョウユウ
8着 ホクセイハリアー
競走中止 キングフェスタ
競走中止 サクラヒメ

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