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【JBCレディスクラシック】武豊「本来のこの馬じゃない」レース後ジョッキーコメント

地方競馬 船橋ケイバ

2025/11/4 06:08

ラストランとなったJBCレディスクラシック・オーサムリザルトと武豊騎手 (C)Hiroki Homma

 11月3日、船橋競馬場で行われたJBCレディスクラシック(ダ1800m)は、横山武史騎乗のアンモシエラが連覇を達成。7番人気に甘んじていたものの、その低評価を覆す素晴らしい逃げ脚を披露。後続を2馬身半突き放す完勝だった。

JBCレディスクラシック、勝利ジョッキーコメント
1着 アンモシエラ
横山武史騎手
「本当に嬉しいです!最近ちょっと牝馬らしく気の難しさも出してしまっていて、なかなか思うような競馬ができていなかったんですけど、ここに来てもまたもうひと花咲かせてくれて、本当に馬にはもう頭が下がる思いです。雰囲気はいつも通りちょっとテンション高かったんですけど、ナイターでなかったり、気温もマシになったので、馬にとってはすごくベストな条件だなとは思っていました。ここ最近はちょっと思うような競馬できていなかったですし、きょうは何がなんでも逃げるというつもりでした。馬にとってはすごく苦しい展開でしたけど、あえて息を入れずに、もう淡々としたペースを刻もうと心がけて騎乗しました。最後は、ペースも淡々と刻んだことで、馬はすごく苦しくてペースダウンしてしまっていたんですけど、なんとか馬にはもう頼むから頑張ってくれという思いで必死に追って、本当に馬もよくそれに応えてくれて、本当によく踏ん張ってくれました」

松永幹夫調教師
「本当によく頑張ってくれましたね。最近の成績があんまり振るわなかったのでよかったです。調教自体がすごく動いていましたし、体も前走よりちょっと絞れて、あと何より、このパドックの感じがすごく落ち着いているなぁと思いました。もうレース前から武史君ときょうはもう思い切り行こうという話をしていましたので、道中が本当にハナを切れたことがよかったなと思いました。さすがに最後は脚が上がったかなと思いますけど、後ろから迫ってくる感じもあまりなかったのでこれなら押し切るかなという感じに見えました。まだはっきりとは分からないんですけど、オーナーサイドとは、今後どうなるのか相談していきたいです。なかなか結果が出なくて、今回、いろんなことを試してブリンカーつけたりとか、それに馬がよく答えてくれたなと思います。本当に、ありがとうございました」

3着 オーサムリザルト
武豊騎手
「残念ですね。すごく雰囲気は良かったし、ちょっとゲートは暴れたのですが、レースはスムーズでした。4角手前くらいまでは何も心配になることも無く良い感じでしたが、手応えが急に無くなってしまいました。本来のこの馬じゃないなという感じですね…。特にどこがというわけではありませんが、レース後もすごく息苦しそうだし、連勝している頃はそんな感じじゃなかったので、早く状態が戻ってほしいです」

4着 グランブリッジ
新谷功一調教師
「頑張ってくれましたが、年齢もありますからね。能力的にはしっかり走ってくれました」

【レース動画】JBCレディスクラシック

岩田望「最後は踏ん張れませんでした」

(左)JBCレディスクラシック・ライオットガールと岩田望来騎手 (C)Hiroki Homma

5着 ライオットガール
岩田望来騎手
「位置取りも完璧でしたし、ペース的にもそれほどキツくなかったのですが、3コーナーから反応しきれませんでした。マイナス14kgということで、こっちに来てからイレ込み具合がいつもより高くなってしまって、それが競馬に響いてしまったんじゃないかと思います。競馬の位置取りとしては100点だったのでしたが、最後は踏ん張れませんでした」

9着 ビヨンドザヴァレー
菱田裕二騎手
「レース中に右前を外傷してしまって、そこから全然走っていないです。痛みがあったのかは分からないですが、走りが変わってしまったので、力を出し切れませんでした」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 11月3日、船橋9Rで行われた第15回JBCレディスクラシック(3歳上牝馬オープン・Jpn1・ダ1800m・1着賞金=6000万円)は、横山武史騎乗の7番人気、アンモシエラ(牝4・栗東・松永幹夫)が逃げ切り、同レース連覇を達成した。勝ちタイムは1分53秒3(稍重)。

 2着に2番人気のテンカジョウ(牝4・栗東・岡田稲男)、3着に1番人気のオーサムリザルト(牝5・栗東・池江泰寿)が入った。

 ダートの女傑たちが居並ぶJBCレディスクラシックを逃げ切ったのは、昨年に続いて横山武史騎手とアンモシエラだった。スタートから押していき先手を奪うと、先に手応えが怪しくなったライバルたちを尻目に後続を突き放す。外からテンカジョウなども迫ったが、直線半ばではセーフティリードを保ち、2馬身1/2差の逃げ切りとなった。

「本当に馬には頭が下がる思い」

JBCレディスクラシック・アンモシエラと横山武史騎手 (C)Hiroki Homma

 アンモシエラと横山武史騎手は2024年のJBCレディスクラシックを連覇、Jpn1は2勝目。重賞は3勝目となった。横山武史騎手は「もう本当に嬉しいです!」と笑顔でインタビューに応じ、「ここに来てもまたもう一花咲かせてくれて、本当に馬にはもう頭が下がる思い」と騎乗馬をねぎらった。

 JBCレディスクラシックを勝ったアンモシエラは、父ブリックスアンドモルタル、母サンドクイーン、母父ゴールドアリュールという血統。浦河町・桑田牧場の生産で、馬主は広尾レース株式会社。通算成績は18戦5勝。横山武史騎手。管理する松永幹夫調教師ともに同レース2勝目。

アンモシエラ 18戦5勝
(牝4・栗東・松永幹夫)
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母父:ゴールドアリュール
馬主:広尾レース
生産者:桑田牧場

【全着順】
1着 アンモシエラ 横山武史
2着 テンカジョウ 松山弘平
3着 オーサムリザルト 武豊
4着 グランブリッジ 川田将雅
5着 ライオットガール 岩田望来
6着 マテリアルガール 山中悠希
7着 ザオ 吉原寛人
8着 ベルグラシアス 町田直希
9着 ビヨンドザヴァレー 菱田裕二
10着 ラブラブパイロ 西啓太
11着 ローリエフレイバー 野畑凌
12着 ヘニータイフーン 藤田凌
13着 アンティキティラ 多田羅誠也
14着 プラウドフレール 張田昂

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