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「日高のみんなの夢なんです」——“夢の継承”が紡ぐ新たな希望…日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第3話レビュー(ネタバレあり)

エンタメ

2025/10/27 12:02

『ザ・ロイヤルファミリー』第3話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の第3話が10月26日(日)に放送された。競馬の世界を舞台に“人と馬の20年”を描く大作で、主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎ら豪華キャストが名を連ねる。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の同名小説。

【動画】日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」第4話予告

有馬記念を「日高の馬」で――継承される情熱と誇り

『ザ・ロイヤルファミリー』第3話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 ロイヤルファイトとロイヤルイザーニャがケガに見舞われ、新たな馬を探すため山王耕造(佐藤浩市)は大手牧場・北陵ファームのセリに向かう。だが、ライバル馬主・椎名善弘(沢村一樹)に競り負けてしまう。

 そんな耕造に、栗須栄治(妻夫木聡)は日高にある元恋人・野崎加奈子(松本若菜)の生産牧場を訪ねることを提案する。加奈子の父・野崎剛史(木場勝己)は、耕造に「命がけの勝負なんです」と強く言い放つ。その理由を耕造が問うと、加奈子が静かに答える。
 
 「日高のみんなの夢なんです」
 
 剛史のG1制覇への執念は、衰退の波に抗いながら馬を育ててきた仲間たち全員の想いであり、亡き妻の願いでもあった。耕造は「俺にもうひとつ夢ができた」と語り、有馬記念制覇を“日高の馬”で成し遂げる決意を固め、夢と情熱が世代を超えて継承された瞬間だった。

 第3話では、競走馬の生産と育成を担う日高の現場を通して、“夢の継承”が描かれた。血統という形だけではなく、人の努力、土地の誇り、そして夢を受け渡す心。それこそが、競馬という産業を支え続けてきた“継承”の力なのかもしれない。

 耕造と栄治が受け取ったのは、ただの1頭の馬ではなく、“生産牧場の人々の生き方”そのもの。

 「ロイヤルファミリー」の夢が、個人から地域、そして次の世代へと広がっていく——。

“夢の継承”は次章へ――新たな仲間と試練の幕開け

『ザ・ロイヤルファミリー』第4話の場面カット ©TBSスパークル/TBS

 次回予告では、“物語の鍵を握る男”とされてきた目黒蓮演じる人物がついに登場。

 ロイヤルホープと名付けられた新たな馬のジョッキーとして、岩手競馬所属の佐木隆二郎(高杉真宙)を栄治が説得する場面も描かれる。

 一方で、ロイヤルヒューマン社にスキャンダルが発覚し、優太郎(小泉孝太郎)が対応に奔走。夢を繋ぐチーム「ロイヤルファミリー」は、さらなる試練の中で新たな“継承”を試されることになりそうだ。

 第4話は11月2日(日)よる9時放送。日高の大地に息づく想いを胸に――「ロイヤルファミリー」の物語は、次の世代へと走り出す。

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