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「馬に一番近い人の言葉を信じるしかない」——“信頼”と“継承”が生んだ「ロイヤルファミリー」始動…日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」第2話レビュー(ネタバレあり)
2025/10/24 21:28
TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の第2話が10月19日(日)に放送された。競馬の世界を舞台に“人と馬の20年”を描く大作で、主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎ら豪華キャストが顔を揃える。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の同名小説。
【動画】「ファイトよりイザーニャの方が勝つ確率が高いと思っています」…ザ・ロイヤルファミリー2話競馬事業部の存続をかけてレースへ挑む

息子・優太郎(小泉孝太郎)から「今年中に中央競馬で1勝できなければ競馬事業部を撤廃する」と突きつけられた山王耕造(佐藤浩市)。追い詰められた耕造は、ロイヤルファイトの強引な出走を求め、調教師にさじを投げられてしまう。
新しい調教師を探すため北海道を訪れた栄治(妻夫木聡)は、元恋人・加奈子(松本若菜)の紹介で広中博(安藤政信)と出会い、引き受けてもらえることになったが…広中からファイトとイザーニャの出走方針を告げられた耕造は「気に入らねーな」と一蹴。
しかし、そんな耕造を前に栄治は静かに言う。
「私に馬のことはわかりません。社長もわからないとおっしゃるなら、馬に一番近い人の言葉を信じるしかないじゃないですか」
その言葉が耕造を動かし、ロイヤルイザーニャは中山芝2000mの未勝利戦に出走、見事な逃げ切り勝ちを収めて、競馬事業部の存続が決まった。
血統だけではなく、想いを繋ぐ“継承”

勝利の夜。広中は「みんなの力で勝った」と語り、記者・平良(津田健次郎)が「いいチームですね」と声を掛ける。上機嫌の耕造は「俺たちは有馬記念で勝つ!」と宣言。平良は作りかけの記事の見出しを「ロイヤルチーム始動」から「ロイヤルファミリー始動」へと書き換える。
馬を勝たせたいという情熱、そして命と血統を“継承”したいという想いが、彼らをひとつにした瞬間だった。
第2話で描かれたのは、血統だけではない“想いの継承”。人が人を信じ、想いを受け渡していくこと――それがこのドラマの「継承」でもある。「ロイヤルファミリー」はまだ始まったばかり。信頼で結ばれた彼らが、どんな未来を描くのか。次回、加奈子の牧場で新たなドラマが動き出す。第3話は10月26日(日)よる9時から放送される。
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