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“積んだ金の額だけが勝敗を決めるわけじゃない”…競馬が教える、人生の真理 日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第1話、栄治と耕造の夢の物語が始まる(ネタバレあり)
2025/10/17 21:41
TBS系・日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』の第1話が10月12日(日)に放送された。競馬の世界を舞台に“人と馬の20年”を描く大作で、主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎ら豪華キャストが名を連ねる。原作は山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の同名小説。
1話で描かれたのは、栗須栄治(妻夫木聡)の“再生”と、山王耕造(佐藤浩市)とともに「有馬記念」を目指す物語の始まりだった。父の死をきっかけに心を閉ざしていた栄治は、ロイヤルヒューマン社の競馬事業部の調査を通じて、社長の耕造と出会う。サラブレッドと真摯に向き合い、人を信じるその姿に、かつての父の面影を重ねる栄治。
「俺たちの馬を日本一にする。有馬記念だ」
「(夢に)乗ってみるか?」
耕造のその言葉に、栄治は静かにうなずく。止まっていた彼の時間が再び動き出す瞬間だった。失われた情熱を取り戻し、再び夢に賭ける男。1話は、そんな“再生の序章”として幕を開けた。
競馬の本質と向き合う栄治

北海道の広大な牧場で行われたセリのシーンでは、栄治が初めて“競馬の本質”と向き合う瞬間が描かれた。馬主たちが莫大な金を積み、血統を競い合うその光景は、栄治にとって未知の世界。だが、耕造はそんな現実の中で静かに語る。「積んだ金の額だけが勝敗を決めるわけじゃない」--その一言は、単なる競馬論ではなく、人生そのものを貫く信念のように響いた。果たして耕造と栄治は、“数字や血統では測れない強さ”を見つけ出せるのか。第2話以降では、互いの情熱や信頼が交錯する“人間ドラマの核心”がさらに深まっていきそうだ。
JRA全面協力で描かれる、リアリティとフィクションが交錯する“競馬ドラマの新境地”

競馬事業部をめぐり揺れる山王家。息子・優太郎(小泉孝太郎)は撤廃を進め、妻・京子(黒木瞳)は競馬を嫌い、娘・百合子(関水渚)は父の夢を冷ややかに見つめる。競馬事業部を立て直すため、耕造と栄治がどんな決断をくだすのか。JRA全面協力のもと実現した迫力のレースシーン。パドックでは武豊ら現役騎手の姿も登場。まるで“現実の競馬”と“ドラマの世界”が溶け合うようなリアリティが、作品にさらなる厚みを与えている。
栄治と耕造が目指す「有馬記念」までの道のりは、まだ始まったばかり。次回、彼らがどんな“夢の一歩”を踏み出すのか--。人と馬、そして家族の絆が交錯する壮大な物語は、ここから加速していく。第2話は10月19日(日)よる9時から放送。

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