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【ばんえい・ナナカマド賞】ホクセイイワキヤマ激戦制す!写真判定の末に重賞初V

地方競馬 ばんえい十勝

2025/10/13 12:48

ナナカマド賞・ホクセイイワキヤマと渡来心路騎手 (C)ばんえい十勝

 10月12日、帯広競馬場で行われた11R・ナナカマド賞(BG3・2歳・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の1番人気、ホクセイイワキヤマ(牡2・ばんえい・坂本東一)が勝利した。2着にオレノコクオウ(牡2・ばんえい・槻舘重人)、3着にスターノチカラ(牡2・ばんえい・服部義幸)が入った。勝ちタイムは1:23.1(馬場水分2.3%)。

 2番人気で藤本匠騎乗、キョウエイジェット(牡2・ばんえい・村上慎一)は、5着敗退。

 スタートから各馬一斉に飛び出し、軽快に第一障害を越えていく。道中はわずかにカワノラクシュミーが前に出るが、後続も遅れず追走。ホクセイタケコとピュアリーヒナリが少し間を置かれるが、前はほぼ一団で歩を進行。中間点を過ぎたあたりから各馬息を入れ始め、カワノラクシュミー、スターノチカラの2頭が抜け出し、先頭で第二障害下に到達する。

 一息入れたカワノラクシュミーが最初に仕掛けるが、登坂に苦戦。それを横目にスターノチカラとキョウエイジェットがすんなりとほぼ同時に障害をクリア。少し間を置いてホクセイイワキヤマ、ジェイノホマレ、オレノコクオウと続く。キョウエイジェットが障害を下りた勢いで先頭に立ちますが、後続の脚色も良く、ホクセイイワキヤマ、ジェイノホマレ、オレノコクオウが一気に差を詰めると残り10mで4頭横一線に。さらにゴール前、ホクセイイワキヤマとオレノコクオウが抜け出すと激しい叩き合いで2頭ほとんど同時にゴール。写真判定の末、ホクセイイワキヤマが大接戦を制し嬉しい重賞初勝利を飾った。

 2着にはオレノコクオウが入り、最後までしっかりと歩ききったスターノチカラがゴール前でジェイノホマレを差し返し3着に入った。ホクセイイワキヤマを管理する坂本東一調教師はメムロボブサップで制した2018年以来2度目のナナカマド賞制覇、騎乗した渡来心路騎手は初制覇となった。

1着 ホクセイイワキヤマ
渡来心路騎手
「大接戦を勝利できてすごくほっとしています。雨でペースがすごく速くなるなと思っていましたが、その中でもしっかり2回刻んで息を入れて行けたので良かったです。前に行く馬もいましたが、自分のペースでしっかりと息を入れながら行きました。ゴール前はもう必死で追うだけでした。結果もゴールした瞬間はわからず、次レースのパドック周回中に電光掲示板を見て勝ったんだなとわかりました。この馬はすごく瞬発力のある馬で、息が入れば入るほど障害を下りてからもしっかり歩いてくれるし、また、まっすぐで真面目な馬です。すごく勝ちたかったレースだったので勝利できて良かったです。これから寒くなってきますが、まだまだ熱いレースをお見せしたいと思っていますので応援よろしくお願いします」

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坂本師「メムロボブサップな跡継ぎに」

坂本東一調教師
「勝ったら嬉しいし負けたら悔しい思いをするのが人生経験だと思いますが、今日は最高でした。生まれてすぐの頃この馬を見ましたが、そのとき目が鋭くて強くなるという印象を感じました。でも思うようにいかないのが馬の人生でもあると思います。厩舎に入った頃はレースに向き合う感じではありませんでしたが、体格が良かったから調教もこなせていけると感じました。馬インフルエンザの頃は馬主さんにレースに出さずに仕上げてほしいとお願いされていました。そのおかげもあってか、徐々に仕上がってきたと思っています。レースに真正面から向き合うタイプの馬ではないですが、騎手がタイミングを合わせているのが凄いと思います。ゴール前の接戦は勝ったと思いましたが、一瞬迷いました。この馬は素晴らしい瞬発力があり、メムロボブサップの跡継ぎになるのではないかと期待しています。これからもばんえい競馬を盛り上げていきたいという気持ちでいっぱいです。皆様応援よろしくお願いいたします」

ホクセイイワキヤマ 6戦4勝
(牡2・ばんえい・坂本東一)
父:マルニセンプー
母:ヒカルガール
母父:ホッカイヒカル
馬主:竹内産業
生産者:竹澤一彦

【全着順】
1着 ホクセイイワキヤマ
2着 オレノコクオウ
3着 スターノチカラ
4着 ジェイノホマレ
5着 キョウエイジェット
6着 パワーシンデレラ
7着 ジェイノヒメ
8着 ピュアリーヒナリ
9着 ホクセイタケコ
10着 カワノラクシュミー

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