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武豊が本人役で出演、レースシーンにも注目の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』放送迫る
2025/10/11 18:04
TBS系・日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』が10月12日(日)よる9時から放送を開始する。主演は妻夫木聡。共演には佐藤浩市、目黒蓮、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎ら豪華キャストが揃い、競馬を舞台にした20年にわたる人間模様を描く物語だ。原作は山本周五郎賞や JRA 賞馬事文化賞を受賞した作家・早見和真氏の小説。放送を前に行われた第1話の試写会と、加藤章一プロデューサーの合同取材会で、競馬界のレジェンド・武豊騎手の出演や、迫力あるレースシーンの撮影秘話が語られた。
第1話では、武豊騎手が本人役で登場する。競馬界を代表する存在がドラマに登場することで、物語のリアリティは大きく高まった。加藤Pは、野球選手などスポーツ選手が特別出演したりする際は「“芝居をしようとしてしまう”ことが多い」と指摘したうえで、「武豊さんは自然なんです」と絶賛。「すごく上手でしたよね?」と逆に記者たちに問いかける場面もあり、演技の自然さを強調した。
武豊の登場シーンは新潟競馬場で撮影された。「武豊さんがいつもいらっしゃっている場所で撮影したことも大きかったかもしれません」と加藤 P は説明。実際に足を運び慣れている舞台で撮影を行ったことが、武豊の自然体の演技につながったという。
限られたチャンスで最高の映像を撮影

一方で、レースシーンの撮影は難易度が高く、現場には常に緊張感が漂った。「馬を18頭集めてレースシーンを撮ることはなかなか難しく、やれることとやれないことがあるのですが、サラブレットは何回も全力で走ることができないので、撮影は一発勝負みたいなところがあります。監督よりもカメラマンの方が大変かもしれません」と加藤P。サラブレッドの特性を踏まえ、限られたチャンスで最高の映像を収める必要があった。
加藤Pは「僕らが考えるべきことは、ストーリーの中でレースを見たときにそのレースがどう作用するかということ。ストーリーの流れの中でどうやって勝つのか、負けるのか、そこにどういう人たちが関わっているのかをしっかり描けるようにレースシーンを撮ろうと思っています」と語り、物語性を重視していることを明かした。
実際の撮影では 騎手役の俳優やエキストラがレースさながらに配置され、観客席の熱気や実況の声とあわせて臨場感を高めた。さらに編集段階では、疾走感のある映像と人間ドラマを繋ぎ合わせる工夫が施され、視聴者をよりストーリーに引き込むためのレースシーンが完成した。
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』は、JRAの協力のもと現役騎手や本物の競馬場を取り込み、他にはない映像体験を実現した。加藤Pは「競馬の世界を知る方にも、知らない方にも楽しんでもらえたらと思います」と期待を寄せる。
10月12日(日)よる9時、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』がついに放送開始。武豊の出演とリアリティのあるレース映像は、大きな見どころとなりそうだ。
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