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【ジャパンダートクラシック】横山武「馬は本当によく頑張ってくれました」レース後ジョッキーコメント

JDC・ナチュラルライズと横山武史騎手 (C)Hiroki Homma

 10月8日、大井競馬場で行われたダート三冠競走最終戦・ジャパンダートクラシック(交流G1・ダ2000m)は、戸崎圭太騎乗の3番人気、ナルカミが鮮やかな逃げ切りを決めて、ナチュラルライズの三冠を阻止した。史上初のダート三冠がかかったナチュラルライズは2着までだった。

ジャパンダートクラシック、レース後ジョッキーコメント
1着 ナルカミ
戸崎圭太騎手
「スタート出たら、自ずと行けると思っていたので、その作戦をとりました。まだ揉まれる競馬をしたことがなかったので、砂をかぶることなどは極力避けたいと思っていました。前走よりも馬が良くなってきており、リラックスして良い感じに走ってくれました。抜群の手応えで直線を迎えたので、最後まで押し切れるのではないかと思っていました。(戸崎騎手は、大井の重賞制覇は5年ぶりとなります)この場でインタビューも初めてだったので、あたふたしましたけど、次は慣れて来れるんじゃないかと思います。去年は2着に敗れてしまいましたが、3歳ダート界が盛り上がってきている中で今年は勝つことができて良かったと思います。応援ありがとうございます。今日のレースは僕自身すごく楽しみにしており、馬も期待に応えてくれました。強い内容だったので、今後の走りにも期待したいですし、またさらに応援してほしなと思っています」

田中博康調教師
「とてもメンバーがそろった中で、どのぐらいやれるのかと思っていましたが、とても強い競馬をお見せできてほっとしています。(まだしっかりとレースを見ていないのですが)良いスタートをきれて、この馬のリズム、それがあの位置だったということで。ハナを絶対に主張という作戦ではなかったのですが、結果的にあの位置になり、しっかり騎手とも呼吸が合って、この馬の最高のパフォーマンスをお見せできたと思います。スムーズにいけばこのメンバーでもやれる自信はあったので、4コーナー回って、てごたえがあった段階で大丈夫じゃないかと思いました。1つの課題である精神的な部分、ナイターで、大井のパドックから馬場に向かう同線がこの馬にとっては嫌なところもあったので少し心配していていましたが、堂々としていましたし、比較的に穏やかに返し馬ができて、全体を通してよく我慢ができていたと思います。(初コースに向けて何か特別なケアや調整はしていたか)変わらずケアをしていました。特別なことはしていないのですが、この馬は左右のバランスが悪いのでそういったところのケアをしていました。右回りはこの馬にプラスだと絶対の自信を持っていたので、そこを磨くというか、この2000mを走りきるだけのものをG1で作っていくということで、よく頑張ってくれたと思います。とても心肺機能が高く、距離ももちますし、この精神的な高ぶりを良い方に出せるように厩舎一丸となって取り組んでいるところです。そういったところがこの馬のパフォーマンスに繋がっていますし、なるべくこの馬の気性の危うさをマイナスの方に出さないようにいければ期待ができると思います。(次走の予定は)これだけ強いパフォーマンスを見せられたので、G1という舞台になるのは間違いないかと思うのですがまだ、はっきりとは。プランは何個かあるのですが、オーナーサイドとしっかり相談して、プラン通り行けたらと思います。今日は三冠がかかった非常に興味深く面白いレースだったと思いますが、ナルカミで勝つことができ、大勢のお客さんの前で強いパフォーマンスをお見せできて、満足しています。ありがとうございました」

2着 ナチュラルライズ
横山武史騎手
「馬は本当によく頑張ってくれました。まだまだ難しいところがありますが、いつもに比べたら折り合いもついてました。最後にもたれはありましたが、よく頑張ってくれました。後ろも離していますし、きょうは勝った馬が強すぎたのひと言です。まだまだ成長途上なので温かく見守ってくださったらと思います」

3着 ルクソールカフェ
佐々木大輔騎手
「右から左に手前を変えるのがあまり得意じゃないのかなという身体の使い方でした。それも含めて僕がレースの中で修正してあげるべきでした。しっかりそこをサポートして競馬を組み立てるべきだったかなと思います」

4着 ハグ
川田将雅騎手
「このメンバー相手に精一杯の走りで4着まで来てくれました」

【動画】ジャパンダートクラシック レース映像

ルメール「ゴールまで頑張ってくれましたが…」

JDC・クレーキングとC.ルメール騎手 (C)Hiroki Homma

5着 クレーキング
C.ルメール騎手
「良いポジションは取れましたが、向こう正面から忙しくなりました。ずっと一杯一杯でしたが、3、4コーナーでは我慢していました。また伸びてくれると思ったけど、加速出来ませんでした。ゴールまで頑張ってくれましたが切れ味がなかったです」

6着 ケンシレインボー
山中悠希騎手
「休み明けでこれだけ良いパフォーマンスで来ているので伸び代があると思います。」

7着 ナイトオブファイア
矢野貴之騎手
「雰囲気はすごく良かったです。外外を回される展開できつい競馬になってしまいました。もう少し内々で我慢出来れば違った結果だったかなと思いますが、それにしても前2頭は強かったと思います。これからの馬です」

9着 アドマイヤデイトナ
坂井瑠星騎手
「勝負どころで余裕がありませんでした」

10着 ソルジャーフィルド
小野楓馬騎手
「着狙いなら無理してついていかないで、もっとゆっくりでも良かったのかもしれませんが、それで使いに来た意味がないので…。自分の力不足です」

 レース結果、詳細は下記のとおり。

 10月8日、大井競馬場で行われた11R・ジャパンダートクラシック(Jpn1・3歳・ダ2000m)は、戸崎圭太騎乗の3番人気、ナルカミ(牡3・美浦・田中博康)が快勝した。3馬身差の2着に1番人気のナチュラルライズ(牡3・美浦・伊藤圭三)、3着に2番人気のルクソールカフェ(牡3・美浦・堀宣行)が入った。勝ちタイムは2:03.7(良)。

ナチュラルライズは2着に敗れる

JDC・ナルカミと戸崎圭太騎手 (C)Hiroki Homma

 圧巻の逃げ切り劇となった。ナチュラルライズの三冠を阻止したのは、気迫に満ちた走りを見せたナルカミ。勝負どころでは二冠馬との一騎打ちかと思われたが、抜群の手応えでスッと突き放す。直線ではその差をさらに広げ、終わってみれば3馬身差の完勝。三冠阻止の主役として、今後の飛躍を強く印象づける勝ちっぷりだった。

◇ダート三冠競走とは
3歳馬によるダート路線の頂点を決めるシリーズ。春の「羽田盃」、初夏の「東京ダービー」、秋の「ジャパンダートクラシック」で構成され、2024年からJRAと地方所属馬が同条件で競う新体系となった。芝のクラシック三冠に相当する位置づけとして、ダート界の最重要タイトルとされている。

ナルカミ 6戦5勝
(牡3・美浦・田中博康)
父:サンダースノー
母:オムニプレゼンス
母父:ディープインパクト
馬主:ゴドルフィン
生産者:ダーレー・ジャパン・ファーム

【全着順】
1着 ナルカミ 戸崎圭太
2着 ナチュラルライズ 横山武史
3着 ルクソールカフェ 佐々木大輔
4着 ハグ 川田将雅
5着 クレーキング C.ルメール
6着 ケンシレインボー 山中悠希
7着 ナイトオブファイア 矢野貴之
8着 シーソーゲーム 御神本訓史
9着 アドマイヤデイトナ 坂井瑠星
10着 ソルジャーフィルド 小野楓馬
11着 ドンインザムード 松山弘平
12着 ユウユウスキー 吉井章
13着 スマイルマンボ 吉原寛人
14着 カセノタイガー 野畑凌
15着 スキャロップ 江里口裕輝
16着 フレンドローマ 鷹見陸

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