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【ジャパンダートクラシック】田中博師「最高のパフォーマンスをお見せ出来た」ナルカミが三冠阻止
2025/10/8 22:12
10月8日、大井競馬場で行われたダート三冠競走最終戦・ジャパンダートクラシック(交流G1・ダ2000m)は、戸崎圭太騎乗の3番人気、ナルカミが鮮やかな逃げ切りを決めて、ナチュラルライズの三冠を阻止した。史上初のダート三冠がかかったナチュラルライズは2着までだった。
1着 ナルカミ
田中博康調教師
「とてもメンバーがそろった中で、どのぐらいやれるのかと思っていましたが、とても強い競馬をお見せできてほっとしています。(まだしっかりとレースを見ていないのですが)良いスタートをきれて、この馬のリズム、それがあの位置だったということで。ハナを絶対に主張という作戦ではなかったのですが、結果的にあの位置になり、しっかり騎手とも呼吸が合って、この馬の最高のパフォーマンスをお見せできたと思います。スムーズにいけばこのメンバーでもやれる自信はあったので、4コーナー回って、てごたえがあった段階で大丈夫じゃないかと思いました。1つの課題である精神的な部分、ナイターで、大井のパドックから馬場に向かう同線がこの馬にとっては嫌なところもあったので少し心配していていましたが、堂々としていましたし、比較的に穏やかに返し馬ができて、全体を通してよく我慢ができていたと思います。(初コースに向けて何か特別なケアや調整はしていたか)変わらずケアをしていました。特別なことはしていないのですが、この馬は左右のバランスが悪いのでそういったところのケアをしていました。右回りはこの馬にプラスだと絶対の自信を持っていたので、そこを磨くというか、この2000mを走りきるだけのものをG1で作っていくということで、よく頑張ってくれたと思います。とても心肺機能が高く、距離ももちますし、この精神的な高ぶりを良い方に出せるように厩舎一丸となって取り組んでいるところです。そういったところがこの馬のパフォーマンスに繋がっていますし、なるべくこの馬の気性の危うさをマイナスの方に出さないようにいければ期待ができると思います。(次走の予定は)これだけ強いパフォーマンスを見せられたので、G1という舞台になるのは間違いないかと思うのですがまだ、はっきりとは。プランは何個かあるのですが、オーナーサイドとしっかり相談して、プラン通り行けたらと思います。今日は三冠がかかった非常に興味深く面白いレースだったと思いますが、ナルカミで勝つことができ、大勢のお客さんの前で強いパフォーマンスをお見せできて、満足しています。ありがとうございました」
レース結果、詳細は下記のとおり。
10月8日、大井競馬場で行われた11R・ジャパンダートクラシック(Jpn1・3歳・ダ2000m)は、戸崎圭太騎乗の3番人気、ナルカミ(牡3・美浦・田中博康)が快勝した。3馬身差の2着に1番人気のナチュラルライズ(牡3・美浦・伊藤圭三)、3着に2番人気のルクソールカフェ(牡3・美浦・堀宣行)が入った。勝ちタイムは2:03.7(良)。
ナチュラルライズは2着に敗れる

圧巻の逃げ切り劇となった。ナチュラルライズの三冠を阻止したのは、気迫に満ちた走りを見せたナルカミ。勝負どころでは二冠馬との一騎打ちかと思われたが、抜群の手応えでスッと突き放す。直線ではその差をさらに広げ、終わってみれば3馬身差の完勝。三冠阻止の主役として、今後の飛躍を強く印象づける勝ちっぷりだった。
◇ダート三冠競走とは
3歳馬によるダート路線の頂点を決めるシリーズ。春の「羽田盃」、初夏の「東京ダービー」、秋の「ジャパンダートクラシック」で構成され、2024年からJRAと地方所属馬が同条件で競う新体系となった。芝のクラシック三冠に相当する位置づけとして、ダート界の最重要タイトルとされている。
ナルカミ 6戦5勝
(牡3・美浦・田中博康)
父:サンダースノー
母:オムニプレゼンス
母父:ディープインパクト
馬主:ゴドルフィン
生産者:ダーレー・ジャパン・ファーム
【全着順】
1着 ナルカミ 戸崎圭太
2着 ナチュラルライズ 横山武史
3着 ルクソールカフェ 佐々木大輔
4着 ハグ 川田将雅
5着 クレーキング C.ルメール
6着 ケンシレインボー 山中悠希
7着 ナイトオブファイア 矢野貴之
8着 シーソーゲーム 御神本訓史
9着 アドマイヤデイトナ 坂井瑠星
10着 ソルジャーフィルド 小野楓馬
11着 ドンインザムード 松山弘平
12着 ユウユウスキー 吉井章
13着 スマイルマンボ 吉原寛人
14着 カセノタイガー 野畑凌
15着 スキャロップ 江里口裕輝
16着 フレンドローマ 鷹見陸

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