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【ジャパンダートクラシック】経験豊富なドンインザムード…王者へ挑む別路線組の逆襲
2025/10/6 20:50
10月8日(水)、ダート三冠最終戦・ジャパンダートクラシック(ダート2000m)が大井競馬場で行われる。昨年はフォーエバーヤングが制し、ここからブリーダーズカップに向けて羽ばたいた一戦。
今年は羽田盃、東京ダービーと制したナチュラルライズが史上初のダート三冠馬を目指すほか、国内では4連勝中のルクソールカフェがケンタッキーダービーから帰国初戦を迎えるなど豪華メンバーが揃った。
ひと夏を越して東京ダービー組か別路線組か、という構図は3歳戦ならでは。別路線組からタイトル獲りに挑む1頭がドンインザムードだ。前走・レパードSは水の浮く不良馬場で3番手から脚を伸ばすと、速いタイムでの決着となる中、直線で半馬身抜け出して重賞初制覇を果たした。「力はあると思っていたので、自信はありました」松山弘平騎手が力強くそう答えるほど、能力の高さを感じる馬だ。
世界で磨いた走り

それはここまでの歩みからも感じられる。デビュー戦では逃げ馬の後ろで砂を被り、直線で前2頭の間から抜け出し初勝利。その後もスタートセンスの良さを生かし、先行して2勝目を挙げたほか、今春はドバイ・UAEダービーに遠征すると、直線で一旦は先頭に立ち、勝ちを強く意識させる走りを見せた。結果は3着だったが、世代トップクラスの力を示した。
しかし、今回は持ち前のスタートセンスをあえて生かさない方針だと松山弘平騎手は話す。「2走前の右回りでは想定外にモタれてしまいました。だから、馬が苦しくならないように前半は馬が走りやすいフォームとリズムを重視しようと考えています」
ドンインザムードの7戦のキャリアの中で4着以下だったのは2回のみ。1回は4コーナーで進路がなく手綱を引く不利、もう1回が松山騎手の言う2走前だった。「どちらかのトモが弱いとか、口が効かないとかではなく、体のバランスだと思います。2走前はゴールまで残り100mくらいで手前を替えてからは真っすぐ走れていたので、調教でも手前を替えさせようとしたり、左側だけブリンカーを着用したりしています」と、右回りで行われるジャパンダートクラシックに向けて、様々な対策を講じている。
あとはレースのペースになってどうなるか。「スタミナのある馬。ドバイも経験していますし、速いペースや様々なコースを経験しているのは大きいです」
ジャパンダートクラシックは10月8日(水)大井11R、20時05分発走予定。
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