直線では余力が残っていなかった。スタートは五分に決めるもレース前半は各馬様子を見るような格好で横一線。徐々にポジションも固まり中団馬群までやや下げていた。密集した馬群に包まれるように直線まで運んだが、既に余力は残っておらず厳しい結果となってしまった。

16着　アロヒアリイ
田中博康調教師
「思い描いていたようなレースではなかったのですが、一つの選択で取ったことであったと思います。それであっても直線ではジョッキーからもスタミナが残っていなかったということで、ロンシャンの2400mを走り切る作りが出来ていなかったと思います。（雨と馬場は）違和感があったり、走りづらかったという話しでもなかったと思いますが、そこだけが原因ではなく、それ以外のところも見直せるところがあるのかなと思います」

　レース結果、詳細は下記のとおり。

　現地10月5日、パリロンシャン競馬場で行われた第104回凱旋門賞（G1・3歳上牡牝・芝2400m）で、M.バルザローナ騎乗、ダリズ（牡3・仏・F.グラファール）が直線での激しい追い比べを制した。2着にはC.スミヨン騎乗のミニーホーク（牝3・愛・A.オブライエン）、3着にはS.パスキエ騎乗のソジー（牡4・仏・A.ファーブル）が入った。日本勢はビザンチンドリームが5着入線が最先着。勝ちタイムは2:29.17（重）。

　日本から参戦したO.マーフィー騎乗のビザンチンドリーム（牡4・栗東・坂口智康）は5着、北村友一騎乗のクロワデュノール（牡3・栗東・斉藤崇史）は14着、C.ルメール騎乗のアロヒアリイ（牡3・美浦・田中博康）は16着に敗れた。