直線では一瞬夢を見た瞬間もあった。スタートではやや出遅れも、上手く内へ入れて最内を追走。ラチ沿いをスルスルとポジションを上げていき、中団をキープしてフォルスストレートまで進んだ。手応えは絶好かと思われ、直線へ向けて期待が膨らむ脚色。オープンストレッチで上手く内へ抜けていき、一瞬グッとくる場面もあり期待が高まったが、ゴール前では他馬と同じような脚色に。力を出し切って5着を確保した。

5着　ビザンチンドリーム
O.マーフィー騎手
「上手く乗れました。道中も内を上手くすり抜けて来れていい感じでした。内の馬場がすごく良い状態だったので、そこを使おうと思っていました。馬場が緩くてウェットな馬場で切れ味を削がれたと思います。この馬の能力は間違いなくあります。ヨーロッパでもG1級の力があると思います」

坂口智康調教師
「結果は5着でしたが、馬もジョッキーも全力を尽くして頑張ってくれました。結果は少し残念でしたが悔いはないかなと思います。作戦はジョッキーに任せていました。手応えよく回ってきたので、伸びてくれるかなと思いましたが、いつもの伸びまでは見られなかったかなと思います」

　レース結果、詳細は下記のとおり。

　現地10月5日、パリロンシャン競馬場で行われた第104回凱旋門賞（G1・3歳上牡牝・芝2400m）で、M.バルザローナ騎乗、ダリズ（牡3・仏・F.グラファール）が直線での激しい追い比べを制した。2着にはC.スミヨン騎乗のミニーホーク（牝3・愛・A.オブライエン）、3着にはS.パスキエ騎乗のソジー（牡4・仏・A.ファーブル）が入った。日本勢はビザンチンドリームが5着入線が最先着。勝ちタイムは2:29.17（重）。

　日本から参戦したO.マーフィー騎乗のビザンチンドリーム（牡4・栗東・坂口智康）は5着、北村友一騎乗のクロワデュノール（牡3・栗東・斉藤崇史）は14着、C.ルメール騎乗のアロヒアリイ（牡3・美浦・田中博康）は16着に敗れた。