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【仏ジャンリュックラガルデール賞】A.オブライエン管理馬が連勝…プエルトリコが逃げ切りVでウートンバセット産駒、父に捧げるワンツー
2025/10/5 22:43
10月5日、パリロンシャン競馬場で行われた2歳馬によるG1・ジャンリュックラガルデール賞(芝1600m)は、エイダン・オブライエン厩舎が管理するプエルトリコ(父ウートンバセット)が逃げ切り勝ちを収めた。オブライエン師とスミヨン騎手は、マルセルブーサック賞に続いて連勝を果たした。2馬身半差の2着には同じウートンバセット産駒のナイトタイム、3着にはライフが入線。勝ちタイムは1分41秒31(重)。
レースはスタートからプエルトリコが主導権を握り、道中は折り合いもスムーズ。直線では早めにスパートを開始し、最後まで脚色衰えずそのまま押し切った。2番手を追走したナイトタイムが粘り込み、ウートンバセット産駒が見事なワンツーフィニッシュを決めた。
勝ち馬プエルトリコの父ウートンバセットは、かつて自身もこのレースを制した名馬で、今年初めにオーストラリアで急逝。フランスで種牡馬生活を始め、南北両半球を行き来していた名血の継承者が、父の舞台で見事に栄冠をつかんだ。
【動画】エイダン・オブライエン管理馬が連勝・ジャンリュックラガルデール賞スミヨンが完璧な逃げ ウートンバセット産駒が父の名を継ぐワンツー
管理するエイダン・オブライエン調教師は、「この馬には本当に満足しています。前走で1400mに距離を延ばしてから、一気に成長しました。クリストフ(スミヨン)は完璧な騎乗でした。馬体も立派で、強く、成熟していて、そして速い。父ウートンバセットによく似ています。彼自身もこのレースを勝っており、今は亡き父に捧げる特別な勝利になりました」とコメント。さらに同師は、「マイルまでがベストだと思いますが、将来的にはフランスダービーの距離(2100m)にも挑戦できるかもしれません」と今後の可能性にも言及した。
また、2着に入ったナイトタイムを管理するC.ヘッド調教師は「この馬は来年、距離を延ばしてさらに良くなるタイプ。今日の結果はうれしい誤算でした。(1Rに次いで)再びオブライエン厩舎の馬にやられましたが(笑)、来年はもっと強くなって戻ってきます。ウートンバセット産駒は本当に賢く、調教しやすい馬が多いです」と前向きなコメントを残した。
ウートンバセットの急逝からわずか数か月。その血を継ぐ産駒がフランスのG1でワンツーを飾る。偉大な父に捧げる、感動的な勝利となった。

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