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TCKで相馬野馬追「甲冑競馬」を開催、勇壮な甲冑競馬が大井競馬場を駆け抜ける

相馬野馬追「甲冑競馬」を実施(提供:TCK(東京シティ競馬))

 東京シティ競馬(TCK)は10月5日(日)、福島県相馬地方に伝わる国の重要無形民俗文化財「相馬野馬追(そうまのまおい)」のPRイベントを実施した。相馬野馬追は「世界一の馬の祭典」とも称され、平将門公ゆかりの伝統行事として知られている。

 TCKでの開催は1977年8月の第1回以来、今年で26回目。秋晴れのもとで行われた会場には、延べ約1800人の観客が来場し、勇壮な甲冑姿の騎馬武者たちの迫力ある演武を楽しんだ。

【画像】大井競馬場で相馬野馬追「甲冑競馬」を実施

「人馬一体の妙技はまさに戦国の時代を今に伝えるもの」

法螺貝による礼螺吹奏(提供:TCK(東京シティ競馬))

 開会にあたり、相馬野馬追代表世話人の門馬光清軍師は「相馬野馬追は今から一千有余年前、平将門公が敵兵に見立てた野馬を追う軍事訓練を行ったのが始まりです。甲冑競馬や神旗争奪戦など、人馬一体の妙技はまさに戦国の時代を今に伝えるものです」とあいさつ。続いて、法螺貝による「礼螺(れいがい)」吹奏や、民謡「相馬流れ山」の斉唱が披露され、発走ファンファーレも「発馬の螺(はつばのかい)」に置き換えて奏でられた。

 メインイベントの「甲冑競馬」では、白鉢巻を締めた若武者を背に、5頭の元競走馬が大井競馬場のコースを駆け抜けた。4頭が最後まで接戦を繰り広げ、力強くゴールする姿に観客からは大きな拍手が送られた。

 イベントの締めくくりには、南相馬観光協会の宮﨑和志会長が登壇。「相馬野馬追では甲冑競馬のほか、お出陣、お行列、神旗争奪戦など三日間にわたって様々な行事が行われます。昨年から温暖化による人馬への影響を考慮し、開催を5月最終週に変更しました。過ごしやすい気候のなかで行われますので、ぜひ現地にもお越しください」と呼びかけた。

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