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【仏ロワイヤリュー賞】英コンセントが圧勝!…牝馬の凱旋門賞と呼ばれる一戦
2025/10/5 14:33
現地10月4日、パリロンシャン競馬場で行われたロワイヤリュー賞(G1・芝2800m)は、英国のコンセント(牝3・M.プレスコット)が圧倒的な内容で制し、M.プレスコット厩舎に今年2つ目のビッグタイトルをもたらした。勝ちタイムは3分05秒15(重)で、2着に4馬身半だった。
“牝馬版の凱旋門賞”とも呼ばれる伝統の一戦は、序盤からサントリニスター(牝4・W.ハガス)、コンセント、ラビッツフット(牝3・F.ロオー)の3頭が主導権を握る展開。3頭は息の入らないペースで他馬を突き放し、マラソン戦さながらの先行争いを演じた。
直線に向くと、先頭争いは三つ巴に。だが、外から手応え良く抜け出したコンセントが、残り200メートルで完全に独走態勢。最後は4馬身半差をつけて堂々の勝利を飾った。2着にはサントリニスター、3着にはラビッツフットが入線。
重馬場に変わりつつある中での4馬身半差は圧巻。人気を集めたベッドタイムストーリー(牝3・A.オブライエン)とシュルヴィー(牝4・N.クレマン&F.ハーマンズ)は後方待機から見せ場なく終わった。
【動画】凱旋門賞ウィーク長距離レース…ロワイヤリュー賞来年は凱旋門賞へ!?
M.プレスコット厩舎のウィリアム・バトラー調教助手は、勝利後のインタビューで笑顔を見せた。「彼女は年明けからどんどん良くなっています。もともと素質は高かったですが、心身ともに充実しました。オーナーはリヤドから観戦していて、レース中は緊張のあまり歩き回っていたそうです(笑)。この勝利を本当に喜んでいます。今日は全てが計画通り。ルーク・モリスの騎乗は完璧でした。内枠から2番手につけ、あとは押し切るだけ。まさに理想的なレース運びでした。来年も現役を続ける予定ですが、今日の内容を見れば誰も反対しないでしょう。凱旋門賞(来年)?まだ早い話ですが、彼女には“夢を見る資格”ができました」とコメント
2着に入ったサントリニスターの共同馬主代表フィル・パートリッジ氏は、「本当に全力を出し切ってくれました」とコメント。「トム・マーカンド騎手によれば、馬場が少し重くてキレ味が鈍ったようです。それでも1600mから3200mまで勝ってきた万能牝馬。私たちは彼女を誇りに思っています。今季はこれで一区切り。来年も現役を続けるか、繁殖入りさせるか検討します」
地元フランスのフランソワ・ロオー調教師は、3着のラビッツフットを称賛した。「今日はスタミナ面に少し不安がありましたが、馬場は全く問題ありませんでした。ドーヴィルでもコンセントと接戦しており、今回が再戦でしたが、相手が一枚上でした。それでも彼女は全力を尽くしてくれました。勇敢な走りです。彼女はこのあとセールに上場されますが、この結果が良い影響を与えるでしょう。オーナーも厩舎スタッフも皆が誇りに思っています。彼女はタフで精神的にも強い。将来、素晴らしい繁殖牝馬になると信じています。」と話した。
圧巻の内容でG1初制覇を飾ったコンセント。来年の大舞台を見据えるその姿は、まさに“新世代の女王候補”だ。
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