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【凱旋門賞】昨年2着アヴァンチュールは仕上がりに不安なし…フェルラン師「ギュイヨンが勝利へ導いてくれる」
2025/10/1 06:10
9月29日、昨年の凱旋門賞で2着に好走したアヴァンチュールを管理するクリストフ・フェルラン調教師が共同会見に臨んだ。今年も愛馬を世界最高峰の舞台へと送り出す。アヴァンチュールは本年の大本命の一角として注目を集めている。
昨年2着の経験を糧に、今年はさらに地力を強化。春には牝馬限定のアレフランス賞(G3)、コリーダ賞(G2)を連勝し、サンクルー大賞(G1)ではカランダガンの2着と健闘。そして直近のヴェルメイユ賞(G1)では、同じ厩舎のディアヌ賞馬ゲゾラを下し、念願のG1初制覇を達成した。舞台は本番と同じロンシャン芝2400m。大一番に向けて弾みをつけた格好だ。
フェルラン師は「ヴェルメイユ賞での勝利は、陣営にとって大きな安堵でした。アヴァンチュールはこれまで4度のG1に挑戦してきましたが、ディアヌ賞4着に始まり、古馬戦ではブルーストッキングやカランダガンといった強豪にのみ敗れてきた。だからこそ、この勝利は彼女のキャリアにとって非常に重要な一歩となりました」と振り返った。
凱旋門賞への自信、鞍上への信頼

「前走からの回復は非常に良好で、不安要素はありません。昨年は“凱旋門賞に行くべきか、それともオペラ賞に回るか”と議論を重ねましたが、最終的にオーナーが“凱旋門賞に挑もう”と決断してくれました。我々の合言葉は“勝つときも一緒、負けるときも一緒”。昨年の2着は本当に感情的な体験でした」とも語る。
また、「アヴァンチュールは重馬場でも柔らかい馬場でも走れるタイプです。月曜朝の含水率はペネトロメーターで3.7。多少の雨予報もありますが、馬場状態を細かく気にしてはいません。騎乗予定のマキシム・ギュイヨンはこの馬をよく理解している。昨年は同じ勝負服でソジーに騎乗しましたが、アヴァンチュールの方が上位に来ました。今年は彼が勝利に導いてくれるはずです」と自信をのぞかせた。
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