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【ばんえい・銀河賞】ホクセイハリアー、粘りの走りで重賞2勝目
2025/9/29 11:55
9月28日、帯広競馬場で行われた11R・銀河賞(BG2・4歳・ダ直200m)は、渡来心路騎乗の1番人気、ホクセイハリアー(牡4・ばんえい・金山明彦)が勝利した。2着にフレイムファースト(牡4・ばんえい・金田勇)、3着にスカーレット(牝4・ばんえい・大橋和則)が入った。勝ちタイムは1:59.3(馬場水分1.3%)。
2番人気で金田利貴騎乗、カフカ(牝4・ばんえい・金田勇)は、9着敗退。
各馬勢いよくスタートを切り、第一障害を果敢に先行したのはホクセイハリアー、スマイルカナ、フレイムファースト。中間点では、先行する3頭にスカーレット、ウルトラコタロウが位置取りを上げて加わるも、各馬一団となってやや落ち着いたペースで歩みを進行。その中でわずかにホクセイハリアーが抜け出し先頭で第二障害へ到達。後続馬も第二障害へ集まるなか、しっかりと息を入れたホクセイハリアーが力強く登坂を開始しすんなりと単独でクリア。離れてリュウセイウンカイ、スカーレット、フレイムファースト、スマイルカナも障害を下りると、大きくリードを広げたホクセイハリアーを猛追していく。逃げるホクセイハリアーに4頭がじわりと差を詰め、残り10m地点でフレイムファーストが差し迫るが、ホクセイハリアーが粘り強く歩ききりそのままゴール。見事、1番人気に応える勝利で2024年のばんえい大賞典以来の重賞2勝目となった。
2着には懸命な追い上げを見せたフレイムファーストが入り、3着には重賞初挑戦となったスカーレットが入った。ホクセイハリアーを管理する金山明彦調教師は、銀河賞をサダエリコで制した2004年以来2度目の制覇となり、騎乗した渡来心路騎手はヤマトタイコーで制した2021年以来2度目の制覇となった。
1着 ホクセイハリアー
渡来心路騎手
「ここ2戦は調子が良く、勝ちたいと思っていたレースだったので、結果が伴ってうれしいです。昨年「ばんえい大賞典」を優勝してから2着もあったのですが、なかなか勝ちきれず、あと少しのところで届きませんでした。今日は調子も良かったし、レースを前で引っ張って逃げ切りたいと考えていました。ゲートの出も良く第二障害までも先行で行けたし、障害を下りてからも歩いてくれました。しかし後続馬も迫っていたのでゴールまで必死でした。止まらないでくれ!という思いでひたすら追うだけでした。2歳馬の時はゴールであまくなるところがありましたが、今はきつくなっても一歩ずつ前に進んでくれ、粘り強くなりましたね。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」
金山師「騎手にも馬にも感謝」
金山明彦調教師
「騎手の好騎乗もあって今回の重賞含め3連勝でき、馬も騎手も本当に頑張ってくれました。先行策を取るように騎手には伝えており、その通りにこの馬の持ち味を出してくれているので感心しています。暑さに弱いので休養を取りながら今日までレースに使っていました。惜しい競馬も何回もありましたが、何とか体調が戻り、ここ3戦で良い競馬をしてくれたので騎手にも馬にも感謝です。障害を下りてから甘いところがある馬なので、後ろから接近してくる馬を見て、ゴール前で止まったらまずいなと思いながら興奮してレースを見ていました。ばんえい記念を勝っている血筋の馬ですので、良いところをもって生まれてきたのだと思いました。今後は体調を維持できるように頑張って、三冠目を目指していきたいと思います。この特徴のハートマークがファンの皆様から人気で、色々と髪飾りや励ましのお手紙をいただいております。これからも元気に頑張ってレースをしていると思いますので応援よろしくお願いします」
ホクセイハリアー 59戦10勝
(牡4・ばんえい・金山明彦)
父:フジダイビクトリー
母:ヒメノダイジン
母父:ニシキダイジン
馬主:北西ファーム
生産者:金福畜産
【全着順】
1着 ホクセイハリアー
2着 フレイムファースト
3着 スカーレット
4着 リュウセイウンカイ
5着 スマイルカナ
6着 ショータイム
7着 ミチシオ
8着 ウルトラコタロウ
9着 カフカ
10着 ライジンサン
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