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【スプリンターズS】三浦「本当に長かった」人馬一体、ウインカーネリアンがG1初制覇
2025/9/28 20:40
9月28日、中山競馬場で行われた秋のG1開幕戦、スプリンターズステークス(芝1200m)は、11番人気の伏兵ウインカーネリアンが抜け出した。この勝利で鞍上の三浦皇成騎手はデビュー18年目、G1挑戦127回目にして、待望のG1初制覇を飾っている。
スプリンターズS、勝利ジョッキーコメント
1着 ウインカーネリアン
三浦皇成騎手
「本当に長かったですね。この馬とずっとコンビを組ませていただいて、一番この馬をいいリズム、一番走れるリズムを自分が一番知ってるというのに自信持っていたので、今日は枠関係なしに、とにかくこの馬の一番走れるリズムとだけを考えていました。(最後直線は)もう頼むと、カーネリアン頼むと、それだけでしたけど、本当追いながら、この馬との本当長いコンビを組ませてもらった色んなことが頭に思い浮かんできました。8歳になってチャンスも少なくなってきたので、なんとか意地でもここは勝たせてあげたいという、それだけで追っていました。鹿戸厩舎で長くお世話になり、厩舎スタッフからも応援していただき、その中でやはり大きいところのG1には手が届いていなかったので、中央での初G1が鹿戸先生のところというのが、やっぱり一番良かったなという気持ちです。自分でも本当に勝てないんじゃないかと思った時期もありましたけど、逆に120何回も勝てない自分を応援してくださるオーナー、そしてこれだけのたくさんのファンがいて、諦めずに僕を応援してくれていたので、僕はなんとかその気持ちに応えなきゃっていう気持ちで焦ってた時期もありましたけども、こうやって叶うことができて本当に良かったと思ってます。本当にデビューしてから18年間、自分でもこんなに長く乗っていたんだと皆さんに感謝する一方、やっぱり18年間G1というところに手が届かなかったので、ただ本当に諦めたら終わりだなと。諦めずに頑張っていれば、こうやって周りの方が見ていてくれて、その中でこれだけの声援に応えることができたというのは、騎手をやっていて今一番幸せな時間ですね。これからも人馬無事にいいパフォーマンス、そしてファンの方がもっともっと競馬を好きになっていただけるように、僕もしっかり騎手として頑張っていければなと思っています。本当に今日はありがとうございました」
レース結果、詳細は下記のとおり。
9月28日、中山11Rで行われた第59回スプリンターズステークス(3歳上オープン・G1・芝1200m・1着賞金=1億7000万円)は、三浦皇成騎乗の11番人気、ウインカーネリアン(牡8・美浦・鹿戸雄一)が勝利した。アタマ差の2着に7番人気のジューンブレア(牝4・栗東・武英智)、3着に2番人気のナムラクレア(牝6・栗東・長谷川浩大)が入った。勝ちタイムは1:06.9(良)。
1番人気でJ.モレイラ騎乗、サトノレーヴ(牡6・美浦・堀宣行)は、4着敗退。
【動画】三浦皇成悲願のG1初制覇…スプリンターズS三浦皇成はデビュー18年目でG1初勝利

三浦皇成騎乗の11番人気、ウインカーネリアンが抜け出して、人馬ともに嬉しいG1初制覇を飾った。ゴール前は逃げ粘る武豊ジューンブレアを猛追。ゴール前では馬体を並べた激しい追い比べを制し、渾身のガッツポーズでゴールした。場内から皇成コールの大合唱で、大きく手を挙げて歓声に応えていた。殊勲の三浦皇成騎手はこの勝利を振り返り「(G1勝つまで)長かったですね…」と、しみじみとコメントしていた。
◇スプリンターズステークスとは
秋に中山競馬場で行われる芝1200mのG1競走。3歳以上の短距離馬による「秋のスプリント王決定戦」。1967年に創設され、1990年にG1へ昇格。高松宮記念と並ぶ国内短距離路線の頂点に位置している。香港スプリントなど暮れの海外大一番への前哨戦としても注目される一戦です。
ウインカーネリアン 33戦9勝
(牡8・美浦・鹿戸雄一)
父:スクリーンヒーロー
母:コスモクリスタル
母父:マイネルラヴ
馬主:ウイン
生産者:コスモヴューファーム
【全着順】
1着 ウインカーネリアン 三浦皇成
2着 ジューンブレア 武豊
3着 ナムラクレア C.ルメール
4着 サトノレーヴ J.モレイラ
5着 ヨシノイースター 内田博幸
6着 ダノンマッキンリー 横山典弘
6着 ママコチャ(同着) 岩田望来
8着 ピューロマジック 松山弘平
9着 カンチェンジュンガ 坂井瑠星
10着 トウシンマカオ 横山武史
11着 ラッキースワイネス K.リョン
12着 ルガル 川田将雅
13着 ペアポルックス 松若風馬
14着 ドロップオブライト 丹内祐次
15着 ヤマニンアルリフラ 団野大成
16着 カピリナ 戸崎圭太

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