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メイショウ軍団の馬主・松本好雄さん死去…8月23日にはJRA通算2000勝の偉業を達成
2025/9/2 14:59
「メイショウ」の冠名で知られる馬主・松本好雄(まつもと・よしお)さんが8月29日、病気のため他界していたことがわかった。87歳だった。関係者の話しによると、既に通夜、告別式は近親者のみで執り行われたとのこと。
1938年生まれの松本さんは、1974年に馬主資格を取得して以降、半世紀以上にわたり「メイショウ軍団」を築き上げた。温厚で気さくな人柄と「庶民派馬主」としての姿勢は、多くの調教師・騎手、そしてファンから慕われ、誰からも愛される存在だった。
【写真】オークスをメイショウマンボで勝利した時の松本好雄さん数多くの名馬を所有
所有馬は芝・ダートを問わず数多くの名馬を輩出。メイショウサムソン(2006年皐月賞・日本ダービーなどG1・4勝)、メイショウマンボ(2013年オークス・エリザベス女王杯などG1・3勝)、メイショウボーラー(2005年フェブラリーS)といった名馬に加え、今年はメイショウタバルが武豊騎手とのコンビで宝塚記念を制し、上半期の競馬を大きく盛り上げた。
さらに8月23日にはメイショウハッケイでJRA史上初となる個人馬主JRA通算2000勝を達成。長年の歩みが結実した偉業直後の訃報に、競馬界全体が深い悲しみに包まれている。
◆松本好雄(まつもと・よしお)1938年1月6日(昭和13年)、兵庫県明石市生まれ。千葉工業大卒。船舶用エンジン、航空機部品、エネルギー産業などを手がける株式会社きしろの代表取締役会長。1974年に馬主資格を取得。2005年から日本馬主協会連合会会長に就任し、退任後は名誉会長も務めた。2007年に紺綬褒章、2010年に旭日小綬章を受章。座右の銘は「人がいて、馬がいて、そして又、人がいる」。

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