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【海外競馬】英騎手クリフォード・リー、悲願のG1初制覇!ヴェネチアンサンがドーヴィル・モルニー賞を制圧
2025/8/29 17:43
現地8月24日、フランス・ドーヴィル競馬場で行われたサマースプリントの名門G1・モルニー賞(芝1200m)は、英国の快速牝馬ヴェネチアンサンが堂々の勝利。騎乗したクリフォード・リー騎手(26)にとって待望のG1初制覇となった。
レースは序盤コップルが逃げて馬群を引っ張る展開。内から米国馬アウトフィルダーが食い下がるも力尽き、最後は外ラチ沿い3頭の叩き合い。そこから力強く抜け出したのがヴェネチアンサンだった。
管理するのはフランスG1に数々の勲章を持つ名伯楽カール・バーク師。これまでラウレンスやフォールンエンジェルら数々の名牝を育て上げてきたが、新星ヴェネチアンサンの登場に「彼女は別格。馬場が渋ればもっと強い」と太鼓判を押した。
ボクシング少年から“新パット・エデリー”へ
勝利ジョッキーのクリフォード・リーは、ロンドン郊外シドカップ出身。清掃員の母と便利屋の父という家庭で育ち、競馬とは無縁の環境だった。叔父が障害馬術の選手だったことから馬に触れ、手伝いの見返りに乗馬を覚えた。
少年時代はボクシングに打ち込み、地域王者に4度輝いた異色の経歴を持つ。ニューマーケットの騎手学校を経て、カール・バーク厩舎の主戦となってから才能が開花。師匠からは「新しいパット・エデリー」と評されるほどの逸材だ。「これまでの夢はG1制覇だった」と語っていたリーにとって、ついに夢が現実となった。
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