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【ばんえい・はまなす賞】スーパーシンが重賞2勝目…藤野「我慢してくれた」

はまなす賞・スーパーシンと藤野俊一騎手 (C)ばんえい十勝

 8月24日、帯広競馬場で行われた11R・はまなす賞(BG3・3、4歳・ダ直200m)は、藤野俊一騎乗の1番人気、スーパーシン(牡3・ばんえい・長部幸光)が勝利した。2着に2番人気のキョウエイエース(牡3・ばんえい・村上慎一)、3着にスマイルカナ(牝4・ばんえい・鈴木邦哉)が入った。勝ちタイムは1:55.6(馬場水分1.6%)。

 3歳・4歳のそれぞれ精鋭5頭のフルゲートで行われた本レース。各馬スタートから一斉に飛び出し、スーパーシンを先頭に第一障害をクリアしていく。道中はスーパーシンとウンカイダイマオーの8枠2頭が障害を下りた勢いで先行するが、後続もほとんど差がなく一団のまま進行。中間点を過ぎたあたりで内からウルトラコタロウがわずかに先頭にたつが、後続も徐々にペースを上げ始め、その一団から抜け出したカフカが先頭で第二障害に到達すると息を入れることなく登坂開始。カフカが一歩一歩上がり障害をクリアするのを見るようにキョウエイエース、ウンカイダイマオー、スーパーシンら後続も仕掛ける。

 先頭でカフカが必死に粘る中、3番手で障害をクリアしたスーパーシンが鋭い末脚で一気に先頭に躍り出ると、追走する同世代のキョウエイエースをしのぎきり優勝。昨年のヤングチャンピオンシップに続く重賞2勝目を飾った。2着にはキョウエイエースが入り、3着には写真判定の末、スマイルカナが入った。スーパーシンを管理する長部幸光調教師ははまなす賞を初制覇、騎乗した藤野俊一騎手はサダエリコで制した2004年に続く2度目の勝利となる。

1着 スーパーシン
藤野俊一騎手
「勝利することができてほっとしています。今日はハンデをもらっていたので、前の方でレースをしたいと思っていました。第二障害まで馬がとてもリラックスして折り合いがついていたのが今日の勝因だと思います。いつもは障害まで折り合いが悪くゴール際で止まったりしていましたが、今日は本当にいうことを聞いて我慢してくれました。体も一段と大きくなって力がついてきています。夏ももう少しで終わりますが、これからもまた熱いばんえい競馬が続きますので応援よろしくお願いします」

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長部師「もっと面白い馬になる」

はまなす賞・スーパーシンと藤野俊一騎手 (C)ばんえい十勝

長部幸光調教師
「本当に嬉しいです。何回も悔しい思いをしてきたので、レースを見ている時は勝てればいいと祈っていました。第二障害を下りた瞬間にいけると思いましたが、ゴール前で止まることがあるので、そこを藤野騎手が上手く騎乗してくれたのが良かったです。他の馬の体重が減っているなか、この馬の体重が増えていたのでチャンスはあるかなと思っていました。ゴール前で止まる癖が直れば、もっと面白い馬になると思います。今後ももう1本重賞を取る気持ちで頑張っていきます。皆さん応援よろしくお願いします」

スーパーシン 17戦10勝
(牡3・ばんえい・長部幸光)
父:スギノハリアー
母:ショウウン
母父:トウリュウ
馬主:江岸利信
生産者:西村正順

【全着順】
1着 スーパーシン
2着 キョウエイエース
3着 スマイルカナ
4着 カフカ
5着 ショータイム
6着 ウルトラコタロウ
7着 ウンカイダイマオー
8着 ライジンサン
9着 アルイテイコウ
10着 ココロノニダイメ

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