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【盛岡・クラスターカップ】夏のダート短距離決戦…武豊チカッパらが激突

地方競馬 岩手競馬

2025/8/9 20:20

さきたま杯・チカッパと武豊騎手 (C)Hiroki Homma

 8月11日に盛岡競馬場で開催される「クラスターカップ(Jpn3)」。3歳以上オープン・ダート1200m、発走時間は18時15分。

 1996年、新盛岡競馬場=OROパークが完成したのを記念し、創設されたのがクラスターカップ。命名の由来はスタークラスター(星団)から。地方競馬各主催者とJRAを星団に例え、互いにしのぎを削り、また協力し合い共に発展していこうという意味が込められた。歴代覇者には、ダート短距離界で一時代を築いた名スプリンターがズラリと顔をそろえている。

【さきたま杯】武豊「右回りの1200mベスト」チカッパは7着

JRAからは5頭

【注目馬情報】
・チカッパ(牡4・栗東・中竹和也)
デビュー2戦後、芝からダート路線へ変更。3戦目に初勝利を飾り、昇竜ステークスで3勝目マーク。以降はダートグレード戦線へ名乗り。Jpn2・兵庫チャンピオンシップ2着からJpn3・北海道スプリントカップを完勝。続いて古馬相手にJpn2・東京盃を快勝。ダート短距離路線のトップに躍り出ました。Jpn1・JBCスプリント(佐賀)はタガノビューティーの強襲に屈しましたが、4角先頭に立って2着に粘りました。カペラステークス6着後、リヤドダートスプリントでサウジアラビアへ遠征。後方のまま10着に終わり、帰国初戦のさきたま杯7着。3戦連続で着外続きですが、ひと叩きされて変わり身必至。今回が復活の舞台になるか注目。

・サンライズアムール(牡6・栗東・小林真也)
3歳デビュー3戦目からダート路線を歩み、いきなり3連勝。翌年に3勝クラスを卒業し、以降も着実に白星を積み重ねて昨年12月、カペラステークスで重賞初挑戦。超ハイペースの中、3番手を追走し、直線半ばで先頭。見せ場を作って0秒2差4着に粘りました。続く2戦は着外でしたが、前走・水無月ステークスを快勝。テイエムトッキュウの逃げをきっちり捕らえました。6歳の円熟期を迎え、初タイトル制覇へまい進します。

・アドバンスファラオ(牡5・栗東・森秀行)
父はアメリカ三冠馬アメリカンファラオ。産駒カフェファラオ、ダノンファラオなどで日本でもおなじみです。一貫してダート路線を歩み、2戦目の福島ダート1150mを快勝。以降ダート1400m3勝、ダート1200m1勝。ここ3戦は出遅れ、内に包まれるなどの不利もあり仕方なしの結果。逃げ、もしくはすんなり好位を追走できれば、持てる能力をフルに発揮します。自分のポジションを取れればアッサリまで十分。

・ダノンスコーピオン(牡6・栗東・福永祐一)
芝1600mでデビュー2連勝を飾り、朝日杯FSはドゥデュースの0秒2差3着。翌年、G3・アーリントンカップ1着からNHKマイルカップを快勝。G1ホースの仲間入りを果たしました。続く富士ステークス3着後、伸びを欠くレースの連続。今年3月からダートに活路を求めました。マーチステークスは初ダートに加え、1800mも長く8着でしたが、東京盃は6着ながらメンバー最速の上がりを披露して0秒3差。前走・東海ステークス9着は自分の競馬が出来ず終いで不完全燃焼。レース間隔は詰まりましたが、あえてクラスターCへ参戦します。

・ヒビキ(牡5・栗東・辻野泰之)
デビュー3戦目からダート短距離路線へシフトしてダート1200m・1勝、ダート1150m・1勝。昨年8月から2連勝を飾り、ついにオープン入りを果たしました。3走前に一度芝1200mを使って10着に終わり、ダートに戻って3着に反撃。前走は13着でしたが、ダート1200mがベストの条件です。

・キャンディドライヴ(牡6・門別・小野望)
中央ダート1200m・2勝、ダート1400m・2勝・3勝クラスから門別へトレード。初戦を3身差で完勝。道中で一旦後方に下げながらメンバー最速の上がりを駆使し、好発進を決めた。父はアルゼンチンでデビュー3連勝、アメリカ移籍後も3連勝を飾り、G1も優勝。無敗6連勝のまま引退したキャンディライドです。

・エイシントルペード(牡4・水沢・板垣吉則)
門別2勝、JRA・1戦10着から園田へ移籍。3勝をマークしましたが好、凡走の落差が激しいタイプ。自分の競馬ができないとモロい面がありました。今年6月に岩手入り。早池峰スーパースプリントは2番手外を追走し、早め先頭から快勝。前走・岩鷲賞も鮮やかな逃げ切りを決め、いきなり重賞2連勝を飾りました。今度は自分の競馬をさせてもらえないでしょうが、4歳の若駒。強豪に揉まれてさらに成長を期待したいところです。

・ウラヤ(牡6・水沢・畠山信一)
昨年7月、中央3勝クラスから岩手入り。あっさり2連勝を飾り、青藍賞で1番人気に支持されましたが、初の小回り水沢にとまどって6着。続くマイルCS南部杯13着後、盛岡1200m重賞・絆カップを完勝。早めまくりを決め、重賞初制覇を果たしました。今シーズン当初は精彩を欠いていましたが、4戦目で白星をあげ、トライアル・岩鷲賞2着。まずは地方最先着を目指し、さらに上の着順を狙っています。

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