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【ばんえい・柏林賞】牝馬カフカが力でねじ伏せた!牡馬相手に重賞制覇、4歳路線一冠目奪取

柏林賞・カフカと金田利貴騎手 (C)ばんえい十勝

 6月29日、帯広競馬場で行われた11R・柏林賞(BG3・4歳・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の1番人気、カフカ(牝4・ばんえい・金田勇)が勝利した。2着にショータイム(牡4・ばんえい・大河原和)、3着にウルトラコタロウ(牡4・ばんえい・槻舘重人)が入った。勝ちタイムは2:07.8(馬場水分0.6%)。

 2番人気で渡来心路騎乗、ホクセイハリアー(牡4・ばんえい・金田明彦)は、9着敗退。

 各馬いっせいに飛び出し、ほぼ横並びのまま第一障害を越えていく。道中はホクセイポルシェが先頭に立つが、後続もほとんど遅れることなく、各馬何度も刻みながら歩を進める。中間点過ぎたあたりから徐々に先頭が入れ替わり、ホクセイハリアーがわずかに抜け出したところで第二障害に到達。
 
 第二障害で最初に仕掛けたのはカフカで、ぐいぐいと力強く障害を上がっていき難なく先頭でクリア。差なくホクセイハリアーとフレイムファーストが続く。残り30m、フレイムファーストが障害を下りた勢いでカフカに並ぶと2頭の激しい先頭争いに。その先頭2頭にショータイムとウルトラコタロウが脚を伸ばして徐々に迫る。残り20mを過ぎたところでフレイムファーストの脚が止まり、カフカが単独先頭に躍り出ると、2番手のショータイムが必死に差を縮めようと食い下がるが、カフカの力強い脚が鈍ることなくそのまま押し切り優勝。5月のカーネーションカップから3連勝で見事4歳路線一冠目を制した。
 
 カフカを管理する金田勇調教師は柏林賞をゴールドハンターで制した2021年以来2度目の勝利、騎乗した金田利貴騎手は昨年のタカラキングダム号に続く2連覇で3度目の勝利となった。

1着 カフカ
金田利貴騎手
「厳しいレースになると思っていたので、勝ってくれて嬉しいです。牡馬と混ざっての重賞で、折り合いをつけるのが難しい馬なので不安はありました。道中のどこかで息を入れたいと思っていましたが、行く気が本当にすごく、折り合いが上手くいかない状態でしたが、第二障害はどれだけ苦しくても越えてくれると思っていました。第二障害を下りてからもつらいと思っていましたが、一定のペースで歩いて最後まで頑張ってくれました。軽すぎる馬場よりは今回のような重たい馬場の方が良いのかなと思います。脚はあまり早くないですが、そのぶん力がある馬で上のクラスとの差もだんだん縮まってきてすごいと思います。二冠目、三冠目に向け、もっと折り合いをつけられるようになって、進化した状態で臨みたいと思います。これからもレースはありますので頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」

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金田師「内枠ならもっと違った」

柏林賞・カフカと金田利貴騎手 (C)ばんえい十勝

金田勇調教師
「勝てて嬉しいです。暑い日が増えてきても良い状態を維持できていたので、良かったと思います。内枠だったらもっと違ったのですが、案の定折り合いがつかず、出遅れを詰めようとした際に少しかかり気味になっていた気がしました。第二障害を下りてからのしぶとさはこの馬の持ち味で、力をつけてきているとは思いますが、まだ騎手の指示に上手く従えていないところを考えれば発展途上の馬なのでこれからの成長に期待できます。馬体は十分なサイズですが若干馬体重が足りないので、今後の重賞については考えながら決めていきたいと思っています。今後は追われる立場になっていくと思いますが、頑張って活躍させたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」

カフカ 46戦11勝
(牝4・ばんえい・金田勇)
父:インフィニティー
母:コハル
母父:ケンジュオー
馬主:高橋健二
生産者:加納詩織

【全着順】
1着 カフカ
2着 ショータイム
3着 ウルトラコタロウ
4着 フレイムファースト
5着 スマイルカナ
6着 ホクセイポルシェ
7着 ライジンサン
8着 アヤノダイマオー
9着 ホクセイハリアー
10着 ユーフォリア

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